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Xephon さんの日記。(5件表示)

07/01 19:57(open)07/01/20 19:42(14)
第二章    サンドリアの冒険者たち

『Reya Side』

私は夢を見ている。
これは昔の夢・・・

雨・・・この夢の中はいつも雨・・・あの日のように・・・
私は一人で雨の中に立っている。
ゼフォンのパーティは昨日戻ってくる予定だったはずなのに、戻ってこなかった。
よくあることだけど、あの日は妙な胸騒ぎを感じた。
心配になった私はジュノの入口で朝から彼の帰還を待ってた。
彼はどこに行ってたのは分からない、ゼフォンは私にでも彼のミッションの内容を教えてくれない。
目的地が分からない、彼はジュノのどの入口から戻ってくるのも分かるはずがない。
でも、あの日・・・なぜか私はそう感じた、ゼフォンはこの入口からジュノに入ると・・・
昼は過ぎ、雨は止むことなく、さらに激しくなった。
見たい人影もまだ現れず、胸騒ぎも強くなる一方だった。

ふと、入口の外から騒ぎを聞こえてきた。

「おーい、誰か、手を貸してくれ!」

ドクン

なぜか・・・胸が苦しい・・・

「おーい、誰か居ないのかーーー?」

叫び声はジュノの外から聞こえてきた。
それは雨の音の中に辛うじて聞こえるものだった。
知らない人の声、でもなぜか声を聞いた途端、体はピクっと震えた。

『行かなくちゃ・・・』

でも足はまるで根を生えたように動かなかった。
私は入口を見続けるしか出来なかった。

そしてジュノに入ってきたのは二人の知らない冒険者と・・・彼らの肩を貸し、血まみれのあの人だった。

ドクンドクンドクンーーーー

世界から全部の声が消えた・・・聞こえるのは私の心臓の鼓動だけ。

「いや・・・」

灰色になっている彼の顔、雨と共に地面に流れてゆく赤い液体・・・

「いやっ・・・いやいや・・・」

ガクガクした足は力入れず、その場で座り込んだ。
もう何度もこの夢を見た・・・
もう何度もこの景色を見た・・・
私の次の行動も分かる・・・
それは今までないの音量で叫ぶ・・・あの人の名前を・・・

そして今度私も、力一杯に息を吸って・・・・


ピシっ

「いたっ」

テコの痛みと共に、景色がぼんやりして消えた。
代わりに浮かんできたのは眩しい光・・・

「ったく・・・もう起きろ。ここは家でと違うんだぞ」

ゼフォンの声が上から聞こえてくる。
そっか・・・私・・・またあの夢を見たか。

「うぅ・・・もう朝なの?」

「そうだ、いいからそろそろ起きろ」

「は〜い」

テコをさすりながら、体を起きる。

「ゼフォン早いね・・・いつもなら私より遅くまで寝るのに・・・」

「ったく、お前はそれでも冒険者か?俺が居なかったら、お前はモンスターに食われても寝続けるんじゃない?」

「え〜流石にそれはないよ・・・たってかぶっと食われたら痛いんでしょう?それで起きちゃうよ」

「・・・・ちゃんと食われる前に起きろ」

昨日は1日中チョコボを駆けて、日が落ちる前にホラ石まで着いた。
・・・正しくはデム石まで行って、通りすがりの白魔道士を頼んで、ホラ石までテレポしてくれた。

「はやく起きろ、朝飯食ったら出発するぞ」

「は〜い・・・」

私は欠伸しながらのろのろと立ち上がる。
ふと、信じられないものが視線の中に入った。

・・・私たちが居るキャンプ場の周りに・・・倒れているゴブリンが一杯居る!

「え?なんで?」

ゼフォンはやれやれっと苦笑する

「よく言う・・・まさかあれほどの騒ぎでも起きなかったとは、お前はどういう神経してるんだ?」

「え?え?」

「まあ、よくある手段だ・・・獲物が油断する時を狙うのは」

「獲物って?」

「俺たちのこと」

「え?」

「だから、こいつらは俺たちが寝た時狙ったんだよ。ったく・・・少し警戒心を備えろ」

「え?じゃ、なんで倒れているの?」

ゼフォンははあ、と大きく息をつく。

「あのな・・・この俺がそれを気付かなかったと思ったか?」

「ゼフォンは彼が来るのを最初から知ってたんだ、凄い!」

「っ!知るわけないだろうが!ただ見張りが要るのは常識だ、いいからそろそろ学べ」

見張り?って、まさかゼフォンは一晩中見張りし続けたの??

「あちゃ・・・ごめん!ゼフォン全然休んでなかったね!」

うぅ・・・私のバカ!なんでそれ気付かなかったのよ!

「今度からちゃんとゼフォンも休ませるよう見張り手伝うね!」

ゼフォンはバツの悪そうなに顔を逸らす。

「いや、レヤはしなくていい。こっちは考えことあって眠れなかっただけだ。」

「でも・・・」

「良いから朝飯食え・・・すぐ出発すれば日が落ちる前にサンドリアに着く」

ゼフォンはズタズタとチョコボたちの側まで歩き、出発の準備し始めた。

「はぃ・・・」

朝食のパンをかじり、ゼフォンの背中を見る。
さっきの夢の光景がまた浮かんできた。いいえ、夢だけではない・・・それは3年前たしかにあった光景だ。

あの時彼は血まみれてジュノの前に倒れ、通りすがりの冒険者たちに病院まで運ばれた。
どう見ても助からない重傷と酷い出血、医者は正直最初から助からないと思ってた。

奇跡というべきか、ゼフォンは助かった。だが、意識はずっと戻ってこなかった。

「レヤ?」

「え?」

ふと、目の前にゼフォンの顔があった。ゼフォンの息が感じれる・・・って

「きゃ!」

私の顔が一気に真っ赤になって、咄嗟に後ずさる
ゼフォンは私の反応にびっくりして、少し眉を寄せる。

「いきなりなんだ?」

「あ・・ごめん」

「いや・・・まだ寝ぼけてる?」

「ち、違うもん」

「そう?なら良いけど。さっきから何度も呼んだのに返事しなかったからな」

「ご、ごめん。ちょうど考え事した」

「そうか・・・じゃ、そろそろ出発する?」

「あ、はい、もういいよ」

私は残ったパンを口の中に運び、急いで自分のチョコボの準備を済む。

「んじゃ、行くか」

「はい」

ゼフォンの後に続いてチョコボを駆け出す。
ゼフォンの話では、うまく行けば日が落ちる前にサンドリアまで着く。
長い間バストゥークから出ていないから、昔見慣れた風景も今凄く新鮮と感じちゃう。

「ね〜ゼフォン」

「・・・・・・・・・・・」

あれ?ゼフォンはなんか周りを警戒しているみたい。

「ゼフォン?どうしたの?」

「ん?なにが?」

振り向かずに答えるゼフォン

「なんか、いつもより周りを警戒しているみたいんだけど」

「・・・ああ、そうだよ」

「え?なんで?」

「もう忘れたか?」

「なにが?」

ゼフォンははぁ、と小さいなため息をして

「・・・このエリアでしょう?例の事件が発生したの」

あ・・・そういえばそうだった。

「ごめん・・・忘れた」

「一応チョコボの上に居るから、まず襲われても逃げられそうが・・・不意打ちされてチョコボから落ちたら終わりだ」

「ひぃ・・・」

周りをギョロギョロ見る。

「だから、一応気をつけろ」

「は、はい」

そうだった・・・この旅の始まりの原因のモンスター、ゼフォンの友の仇・・・

「・・・まあ、途中で聞いた話じゃ・・・あれ以来似たような事件は一切ないけどね」

「そうなの?」

「ああ・・・あれ以外、結構の数の冒険者は調査とかでラテーヌを出入りしたけど。全部成果なしだって」

「じゃ、他のところに行ったとか?ラテーヌ高原に生活しているものじゃないってゼフォン昨日も言ってたんでしょう?」

「ああ・・・その可能性が一番高い。元々ラテーヌ高原にその程度のモンスターは存在しなかったからな」

・・・ってことはどこでも襲われそうじゃない?

「まあ、サンドリアに行けば、エンペラーから新しい情報もらえるかも知れない。ここで考えても仕方ない」

「は〜い」

二人で周りを注意しながら進み、結局途中は普通のモンスターしか見当たらなかった。
それから数時間後、二人はロンフォール森林に入り込んだ。

「うあ〜ここ久しぶり〜」

「そうだな」

「ゼフォン、ここ雰囲気好きって前も言ってたよね」

「ああ、BGMも好きだ」

「なにそれ?」

「あれ?なんでしょう?」

ゼフォンは珍しく首を傾げる。

森の中で障害物が多いから、チョコボで走るのは危険と思って、私たちはチョコボから降りた。
正直ゼフォンならたぶんチョコボでも行けるけど・・・私じゃ・・・
風が吹くと、周りの樹海から波のような音がする。まるで緑な海の中にいるような錯覚さえも感じた。
ここはサンドリア王国に近いからか、あっちこっちに人影が見える。
池の周りに釣りをしてる人たち、薬草と野菜を採る人たち。
小動物を追い回してる駆け出しの冒険者たちも見える。

「お爺ちゃん、おおつぶちゃんどこーーーーー」

ふと、人の声が聞こえてきた。

「「ん?」」

声の方向を見ると、一人の子供がそこに居た。

「どこにいるのーーー?」

・・・違った、子供じゃない、タルタルだ。
私はタルタルの女の子に近付き、声掛けて見た。

「あの〜どうしたの?」

「え?」

タルタルは振り向いて私の顔を見る。

「なにがあったの?」

「え、えっと、兄ちゃんと爺ちゃんとはぐれちゃった・・・」

「あらあら、迷子さんなんだ・・・」

「うん、こつぶは方向音痴だから、いつも迷子になるの」

こつぶっていうタルタルはバツが悪そうに視線を逸らした。

「どこに向ってましたか?」

「えっと、サンドリアに向ってました。」

「じゃ、お姉ちゃんと同じだね。一緒に行きます?」

「え?本当?ありがとう!!」

「いえいえ〜」

あ、そういえばゼフォンの意見全然聞いてない・・・って多分聞いても同じだけど・・・
振り向くと、ゼフォンは呆れてるような表情している。。

「な、なに?」

ゼフォンはこつぶっていうタルタルの子をチラッと見る。

「あのな、バストゥークに居過ぎて、観察力も相当落ちてない?」

「え?」

「さっきから子供扱いしてるみたいが、この子はそんなに若くないと思うが・・・」

「ほえ?」

あれ?そういえば・・・

「年から見たら・・・まあ、確かにレヤの方が上と見えるが・・・」

む・・・

「この子も冒険者だけど」

「え?」

うそ、こんな小さいな子が!?

「しかも・・・」

まだなにがあるの?

「腕はお前以上と見えるぞ・・・」

ゼフォンは笑いを堪えているように、口元が僅かに歪めて言った。

「ええええええええええ!?」

不思議そうにそのタルタルの女の子を見る。
たしかに、じっくり見たら・・・イチゴみたいな帽子・・・白いロープ・・・
この子白魔道士のアーティファクト着てる!?
教会から腕の立つ白魔道士に預かるものじゃない!?
私はたしかに一人前の冒険者じゃないけど・・・こんな子供より弱いのは流石にショック・・・

「?」

タルタルの女の子はこっちの悩みも分からず、ニコニコ笑ってるし・・・
ゼフォンもなんか面白いものを見てる感じで私の反応を観察してるし。

はぅ・・・冒険者どしての自信・・・ボロボロォ〜

「あ、居た居た。お〜い、こつぶ〜」

「あ、おおつぶちゃん」

声の元に振り向いたら、一人のタルタルがこっちに向けて走ってくる。

「ちゃんとオイラについて来ないと迷子になるって言ったのに」

「ご、ごめん・・・ちょっとぼーっとしたらおおつぶちゃんを見失った」

「まあ、毎回のこどだし、慣れたっス」

このタルタルがお兄ちゃんかな?
う・・・赤魔道士のあのかっこいい羽帽子被っていないけど、その服は間違いなく赤魔道士のアーティファクト。
はぅ・・・・本当にショックぅぅ。

「よ、良かったね、お兄ちゃんが探しに来て」

「うん!」

おおつぶってタルタルは私たちを気付き、ペコっと挨拶してくる。

「あの・・・どうやら妹が迷惑をかけました、本当にすみませんっス」

「いえいえ、そんなことないですよ」

お兄さんの方は結構しっかりしているね。
ふと、後ろからゼフォンの声が聞こえてきた。

「レヤ、もうすぐ日が落ちる。話をするなら、歩きながらした方がいいぞ」

「あ、そうだった」

どうせこの子達もサンドリアに行くみたいんだから、同行を誘ってみた。
二人は二言もなしに頷いてくれました。

「オイラの名前はおおつぶっす」

「こつぶの名前はこつぶです」

「私の名前はレヤ、前に歩いているのはゼフォン」

タルタルたちは『よろしく~』を言ってるようにペコっとお辞儀した。

「レヤさん、丁度聞いていいですか?」

「なに?こつぶちゃん」

「レヤさんとゼフォンさんって夫婦ですか?」

「なっ!?」

私とゼフォンがふ、ふ、ふ、夫婦なんて!
彼の前になんてことを言うのよ!!

「え、えっと・・・」

あぅ・・・顔が熱い!絶対リングみたいな赤いになってる!!
ちらっと前に歩いているゼフォンを見る、彼もこつぶの質問を聞いたか。肩越して私たちを見ている。
ぽっ、と顔がさらに赤くなり、視線を降ろす。
ゼフォンとなら私は・・・
でも・・・

『私はどう思っても・・・彼はそんな風に私を見ていないけど・・・』

そう思ったら・・・チクっと胸が痛い

「ううん、違いますよ・・・私たちはそういう関係じゃない」

ゼフォンは私の答えを聞いて、少し眉を寄せ、視線を前に戻した。

「そうなの?」

「うん・・・彼は、ゼフォンは私の師匠ですよ」

「わ〜師匠って、なんの?」

「い、一応冒険者の・・・」

「へぇ〜レヤさんたちも冒険者なんだ」

「ま、まあ・・・一応」

でも・・・私はへっぽこ冒険者だけど。
ゼフォンは師匠みたいなもんだけど、彼は知識しか教えてくれない・・・戦闘技術は実戦でしか学べないなんか言うし。

「ゼフォンさんって、強いっスか?」

おおつぶさんは私たちをちらっと見る

「私より遥かに強いよ」

目の前のタルタルたちも多分私より遥かに強い・・・なんて言い出そうだけど。
おおつぶさんは赤魔道士のアーティファクト、こつぶさんは白魔道士のアーティファクト。
私は・・・アーティファクトところか、ほとんどの魔法もまだ習得していない半人前の赤魔道士・・・
もしゼフォンの実力は私の実力で定められたら、ゼフォン可哀そう過ぎ・・・

二人と話しながら歩き、気か付いたらサンドリアに着いた。

「あれれ・・・そういえば、おおつぶちゃん。じぃちゃんは?」

こつぶさんは周りをギョロギョロと見る。

「じっちゃんは探してた薬草を見付けて、一足先に戻ってるっス。『おおつぶならすぐこつぶ見付かれるんじゃ』とか言って」

「そうかそうか〜」

「薬草?誰か怪我でもしましたか?」

「違うっス、薬草は風邪の薬に使うっス」

「うん、じぃちゃんはお医者さんだから」

「へえ〜お医者さんなんだ」

「そうだ、もうすぐ夕食の時間だから、レヤさんたちも一緒にどうですか?」

「え?私たちも一緒にいいですか?」

「もちろん」「もちろんっス」

隣に話を聞いているゼフォンの意見を聞いてみたら・・・

「お前が料理を手伝わなければ構わないよ」

はぅ・・・

「なら・・・迷惑じゃなければ、是非」

「「わーーい」」

二人のタルタルの後に付いて、1つの小さいな診察所の前に来た。
診察の時間はもう過ぎたか、扉はもう閉めている。こつぶさんたちの後に付いて、建物の横にある扉から入る。

「ただいまです〜」「ただいまっス」

「おお〜お帰りじゃ」

奥からどう聞いても老人の返事が聞こえた。
あれ・・・タルタルって、年上になっても声変わらないかと

予想外に奥から出てきた人はタルタルではなく、一人のエルヴァーンの老人だった。

「おや、客人と一緒じゃか」

「こ、こんばんわ」

「こんばんわ、ワシはハルトマンじゃ。」

「私ははレヤです、彼は・・」

「・・・ゼフォンだ。よろしくお願いします」

「レヤさんたちをご飯に誘ったっス」

「そうじゃか、ならレヤ殿とゼフォン殿の分も用意するから、少し待ってくれ」

ハルトマンさんはふぉふぉふぉ、と笑いながら台所に消えた。

「おおつぶちゃんとこつぶちゃんのお爺ちゃんって、エルヴァーンなんだ・・・」

はて・・・混血?
首を傾げて考え込む。

「たぶんレヤさんが考えている事とは違うっス」

「じぃちゃんは本当のじぃちゃんじゃないです」

「一緒に暮らしているだけっス」

「へぇ〜そうなんだ。」

二人のタルタルにつれて、食卓の周りのイスに腰を下ろす。

「レヤさんたちは何しにサンドリアに来たんっスか?」

「え?私たち?」

「こつぶも知りたいです〜」

おおつぶちゃんとこつぶちゃんは一応冒険者だから、本当のことを言っていいか分からず、ゼフォンに助けの視線を送る。

「・・・俺たちは人探しに来た」

ゼフォンは私の表情見て、僅かに口元を緩めて答える

「二人はサンドリアの冒険者と見えるな、少し聞いてもいいでしょうか?」

「はい、どうぞっス」「は〜い、いいですよ」

二人は元気良く返事をした。

「俺たちはエンペラーという人を探しているが・・・」

「「え?」」

二人のタルタルがビクっと驚いた顔になってる

「あれ・・・どうしたの?」

ゼフォンはなにかおかしいなこと・・・言ってないよな
ふと、二人が唐突に体をお互いに寄せて、内緒話をし始めた。

『ま、まさか・・・エンちゃんはまたなにかやっちゃった?』

『そう思うっス。ずっと連絡取れないエンちゃんがなぜか今度慌てて戻ってきちゃったし』

『そうだよね・・・それに戻ってきてすぐエンちゃんを探しに来る人が来てるし』

ちらっと私たちを見る。

『やっぱり・・・エンちゃん・・・ついにやったんじゃないっスか?』

『ひぃ・・・エンちゃんがついに・・・』

『どうしよう・・・エンちゃんの悪いに決まっているっス』

『ここはどうしよう?おおつぶちゃん』

『仕方ないっス・・・エンちゃんは友達だけど・・・罪人は罰を受けるべきっス!』

ぷい、とタルタルは真剣な顔にこっちに向き

「あの・・・ゼフォンさんたちはエンちゃんを探しているんですか?」

「ああ・・・エンちゃんってことは、エンペラーを知っているのか?」

「はい、知り合いっス」「はい、知り合いです」

「彼は今まだサンドリアにいるよな」

「えっと、今朝まだ見てたから、まだ居ると思います。」

「そっか、すれ違ったらどうしようと思ってた」

『あ〜やっぱり捕まえに来た!』

『エンちゃんとすれ違うって、エンちゃん逃げるつもりっス!?』

とタルタルたちはまたヒソヒソと内緒話している

あれれ・・・なんでタルタルたちの表情が物凄く真剣?
あ!まさか二人も私たちの目的を知ってるかな?
考えてみれば、エンペラーさんの知り合いなら、例の調査も知ってるのは当たり前だね。

「へぇ〜こつぶさんとおおつぶさんは私たちが来た目的が知っているみたい!」

隣にいるゼフォンに見つめる。

「これで『仇討ち』もそう遠くないよね!」

「仇討ち!?」「仇討ちっスか!?」

と、なぜかタルタルたちはびっくりして、すぐまた内緒話モードに変更。

『わわわ、エンちゃんは・・・殺人者?』

『オイラたち、騙されたっスね』

『そうですね、ただどこの女性に悪戯しただけと思ったら。まさか殺人なんて』

二人のタルタルはそこでわたわたとなんか凄く真剣な内容を話しているところ、
台所の奥からハルトマンさんは一つ大きいな鍋を持ち出し、食卓の真ん中に置く。

「どうぞ〜、大したものではないが、ドンと食べるのじゃ」

「あ、はい!ありがとうございます」「ありがとうございます」

「なんじゃ?つぶつぶたちは何をしている?冷めないうちに早く食うのじゃ」

「は、はぃ」「は〜い」

全員揃って手を合わす。

「いただきます」x5

「わ〜美味しい。この鍋の出汁、何を使ったの?」

「おや、レヤ殿は料理に興味があるのかのぅ?」

「はぃ!料理をするのは大好きです!」

と元気よく答え、ゼフォンは難しい顔してため息をする。

「はあ・・・腕も興味の半分さえあれば、文句言わないけどな・・・」

「ぇ”・・」

「それはどういうことじゃ?」

「レヤの料理はな・・・一口食うだけで・・・うぐぐううう」

「は〜い、ゼフォン。この肉を食べて〜美味しいよ。あ、これも、これも、そしてこれも・・・」

「うぐぐうぅぐうぅうう」

と、ゼフォンの口を塞げる。
おおつぶさんとこつぶさんはなぜか食事始めてからずっと黙ったままだ。

「おおつぶちゃん、こつぶちゃん、どうしたの?」

「え、いえ!なんでもないっス」「いえ、なんでもないです!」

「ん?でも、ほとんど食べてないじゃない?」

「え・・えっと」

二人が妙にぞわぞわしてる

「レ、レヤさん」

こつぶさんは顔をあげて、私に視線を向ける。

「一つ聞いていいですか?」

「はい、なんでしょう?」

「あ、あの・・・えっと・・・」

となぜかこつぶさんは妙にモジモジしてて、うまく喋られないみたいだ。
そして、横に座っているおおつぶさんは我慢できなくなったか、妹の代わりに話す。

「エン、エンちゃんは誰を殺しましたか?」

「「「へ?」」」

おおつぶさんの質問に、ゼフォン、私とハルトマンさん3人が固まっている

「殿が人を殺めたとはどういうことじゃ?」

と、ハルトマンさんがいきなり席を立つ。

「じっちゃんもまだ知らないっスね」

「そうですそうです、エンちゃんは殺人者になったみたいです」

「なんじゃとぉぉぉぉぉぉ!!」

ハルトマンさんはまるで世の終わりのように叫び

「ワシ・・・ワシの教育が間違ったのじゃか・・・」

「じぃちゃんのせいじゃないです!」

「そうです!絶対エンちゃんが悪いっス!」

「あ、ありがとう。こつぶ、おおつぶ・・・ありがとうじゃ!」

と、二人のタルタルの頭に手を置く。

「いいじゃか?絶対のじゃ、絶対に殿みたいになってはならんのじゃ!」

「「はい」」

「ワシは・・ワシは絶対つぶつぶたちをそんな人にならんよう、頑張るのじゃ!」

「私たちも頑張る」

「オイラも頑張るっス!」

「うんうん、二人のような孫があって、ワシはそれで幸せのじゃ・・・」

「じぃちゃん!」「じっちゃん!」

「へぇ〜〜エンペラーさんって、人殺しなんだ!?」

知らなかった、まさかエンペラーさんは人を殺したなんて・・・

部屋はシーーーーーーンとした長い沈黙の後

「「「え?」」」

「それで・・・エンペラーさんが誰を殺したの?」

私は首をかしげながら3人を見る

「あれ?二人は仇を探しに・・・エンちゃんを探しに来たんじゃないっスか?」

「そうですよ」

「じゃ、なんでレヤさんはエンちゃんが誰を殺したのが分からないですか?」

「ほえ?全然知らないよ。エンペラーさんは人を殺したなんて、今初めて聞いたもん」

「「ほぇ?」」

「??」

あれ?こつぶさんたちはなにが聞きたいの?
隣に居るゼフォンを見たら、彼一人でなにか納得したような顔して、鍋を食べてる。

「だって、エンちゃんを探しに来ているんでしょう?」

「そうだよ」

「そして、仇を討ちに来ているんでしょう?」

「そうだよ」

「だから、エンちゃんがその仇でしょう?」

「ちがうよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

こつぶたちは口を大きく開いたまま、ぽかーんと固まっている。
ゼフォンは隣で何のこともなかったように、鍋を食べている。
・・・なにがどうなってるのよ?


翌日

「うん〜〜〜〜やっぱり布団で寝ると気持ちいい〜〜」

モグハウスの窓から朝の光が部屋に染み込んでくる。
昨日は誤解をはっきりした後、エンペラーさんへの連絡をつぶつぶたちに頼んで、私とゼフォンはモグハウスに来た。

「ん〜〜、そろそろゼフォンを起こしに行きますか」

手を伸ばしながら自分のモグハウスから出る。
ゼフォンの借りたモグハウスの前に来て、軽くノックをする
扉を開けてくれるのはゼフォンのモーグリさん、昔ゼフォンにつかってたモーグリはゼフォンがいないのこの3年間、
新米冒険者の担当になったみたい。

「ご主人様はまだ寝ているクポ、どうしても起こせないクポ。」

モーグリは道を開けて、私はゼフォンのモグハウスに入った。
昨日の夜で私はゼフォンを起こしに来る話を済んでた、じゃないと、モーグリは私を別人のモグハウスに入らせるはずがない。

「さって・・・今日はどんな方法で起きようかな〜」

まだ布団内で寝ているゼフォンを観察する。
昔ゼフォンと一緒に旅をした経験からすると、普段ゼフォンは小さな音でも起きる人・・・
でも・・・もし彼は「布団」というものの中に入らせたら・・・ある程度のダメージじゃないと起きない。

「今日は寒いし、今度もさっぱりしたもんがいいかな〜♪」

私は両手を開き、自分の魔力を集中させる。

「では、起きなさい!『ウォータ』!!」

ゼフォンの真上に周りの水気が集中し、パシャーと激流になって彼の真上に衝撃した。
あらゆる方向から駆けてくる水流はゼフォンの上にぶつけ合い、それぞれの勢いを中和した。
・・・そして勢いを失った大量の水はそのまま滝のようにゼフォンの顔に降りる。

「うぶっぶぶぶ〜!!」

不意打ちで水を飲んだか、ゼフォンは咳きしながら飛び上がる。

「けほけほ・・けほ・・・レ、レヤ!」

「はいはい〜」

私は笑いを隠さず、極上な笑顔で返事する。

「お前な・・・もっと優しい方法で起こしてくれないか?」

「え〜、だって、ゼフォンの言うや・さ・し・い方法なんて、一度も効いてないじゃない」

「ぅ・・」

「だから、昔からも、これからもずっとレヤちゃんのや・さ・し・い方法で起こしてあげる〜」

「うぅ・・・」

ゼフォンは頭を抱いてうなっている。

「まあ、ゼフォンはこれだけで起きちゃったのも残念だけど〜」

「はあ?俺が起きなかったらお前はどうする気だった?」

「えっと、サンダーでビリビリ感電させようと思って」

にっこりとゼフォンに微笑む。

「お、お前な・・・」

ゼフォンは怒るべきか、泣くべきかような複雑な表情して私を睨む。

「とりあえず、早く起きて支度してね。もうすぐこつぶちゃんたちとの約束の時間だよ」

「あ、ああ・・・」

ゼフォンは悔やんでいる表情で元気なく返事し、私は彼の部屋から出てきた。
・・・たぶんゼフォンは普通の起こし方でも効く場合でも、迷わずにこういう起こし方をするな〜
じゃ、もしゼフォンは時間通りに自力で起きられるになったら?
・・・彼が起きる時間の10分前に「叩き起こす」に決まっている〜♪

モグハウスから南サンドリアに出て、噴水の側にあるレストランに入る。
ゼフォンが準備終わったら、彼もここで朝食する予定、つぶつぶたちとの待ち合わせもここだし。
私はパンとコーヒーを買い、窓際の席に座り、窓の外の人たちを眺めながら朝ごはんを食べる。

「おや・・・」

ふと、頭の上から男性の声が聞こえてくる。
振り向いたら、私の側に一人のエルヴァーンがそこに立っている。

「朝からそんな元気のない顔して、美しい顔つきも台無しだよ」

「え!?」

ばぁーっと顔が熱くなった。
絶対!絶対リングのように赤くなっている。
急いで顔を逸らし、視線を窓の外に向けた。

「おや・・・これは驚きだな、君はいつもそんな風に周りに褒められると思うけど」

ないない!絶対にない!

視線はまだ窓の外に固定しているが、それでも男はじぃぃっと私を見てることを感じれる。それほど彼の視線が強烈ってこと。

「あの〜向かいの席は誰も座っていないでしょうか?」

「え?」

ええ?まさか、座る気?向かいに座ったらどうやって視線から逃げるのよ!?

「べ、別にここに座らなくてもいいじゃない?」

「いや、それは困る」

「え?」

彼の答えは予想外のせいか、不意に顔を振り向いて、彼の目と合った。

「ああ・・・やっぱり美しい」

「っ!」

エルヴァーンの男は笑顔を見せて、まるで待ちかねたアップルパイをやっと食べられたのような幸せな表情で呟く。

「ほ、他の席もいいでしょう?ここに座る必要なんかないじゃない」

急いでまた顔をそっぽに向く。

「それが・・・」

彼の音から少し困ってる様子を聞き取り。

「この席しか残っていないけど・・・」

「え?」

急に周りを見たら、どの席にも人が居る。
私がぼーっと外を眺めた間、いつのまに店内がもう人に埋め尽くされている。
朝飯の時間帯ならこの店はいつもそうみたい・・・冒険者でも、普通の市民でも、よくここで朝食を食べてから仕事場に向う。

「ここに座っても、よろしいでしょうか?」

男はニコニコと微笑んで、もう一度尋ねてくる。

「うぅ・・・す、好きにしたら?」

うぅ・・・ゼフォン〜早く来てよ〜

「では、そうさせて頂きます」

男は私の向かいの席に座り、じぃっと私の顔を見続ける。

「あ、あの・・・出来ればそんな風に私を見ないで欲しいですけど」

「なぜでしょう?人は美しいものに惹かれる、まるで蝶は花に惹かれるように、私はただ貴方の美しさに惹かれているよ」

うあ・・・凄いこと言ってる

「だ、だって、知らない人にそんな風に見られるのは気持ちいいもんじゃないよ・・・」

正直・・・もしここで待ち合わせしていなければ、即逃げたい!

「私の名前はルシエル、サンドリア所属の冒険者だよ」

「え?」

いきなりなに?

「これで、知らない人じゃないんでしょう?」

ルシエルっていう男がまた微笑む。

「って、丁度・・・別に聞いてないよ」

「まあ、レディに声掛ける時、まずは己の身分を示す。これは当然な礼儀でしょう」

「ぅぅ・・・」

そんな礼儀あったっけ?っていうか、サンドリアにあっても、私知るわけないじゃない!

「出来れば、美しい貴方のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「え、ちょ、丁度・・」

「もちろん、美しい貴方は私が名乗ったばかりのに、名前も教えてくれないような侮辱を曝すような人柄ではないでしょう」

うあ・・・そう来たか

「君のような美しい顔を持ち主なら、絶対美しい心の持ち主に違いないと、このルシエルはそう信じている」

「うぅ・・・」

「さあ、教えてくれませんか?貴方のお名前はなんでしょうか?」

「うぅ・・・・・・・・・・レヤだよ・・・」

城が『美しいと良心苛め連発砲』の砲撃に耐えられず、見事に崩れた。

「ああ・・・・レヤ、なんという美しい名前。君のような可憐な姿にもっとも相応しい!」

うぅぅ・・・誰か早く助けてよぉ・・・

「美しいレヤ、これから・・・」

「あれ?ルシエルン?」

ビキッー

変な声立ててルシエルの動きが止まった。
顔色がやけに青白い・・・しかも全身が硬直している。

ギ・・・ギギギギギィ・・・

錆びた機械のような動きで、ルシエルはゆっくりと後ろに振り返った。
そこに昨日が見た二人のタルタルが居る。

「あ、レヤさん〜おはようっス」

「レヤさん、おはようございます」

「おおつぶちゃん、こつぶちゃん、おはようです」

助かった・・・これ以上ここに居たら本気で逃げ出しちゃう。
逃げたい原因を見たら、ルシエルはさっきからずっと振り返った体勢のまま、ピクっとも動かない。

「ルシエルン〜なにをしているの?」

名前を呼ばれたからか、ルシエルはビクっと反応し、なんか苦しそうに声を喉から押し出す。

「ま、まあ・・・あ、朝の挨拶っていうか・・・なんていうか・・・」

「あれ?ルシエルさんはレヤさんと知り合いっスか?」

「いいえ、さっき彼が私に・・・」

「わー、わー!そうですよ、さっき知り合ったばかりだよ!!」

ルシエルが急に声を上げて私の話を割り込んだ。

「そうっスか・・・猫さんが探してたよ」

ピクンーーー

ルシエルの体が跳ねて、顔が引き付いている。

「お、オイラ、用事が出来たから。先に行くよ」

慌てて立ち上がって、レストランから駆け出す。窓から見たら、鬼神迫るような速度で街の中に消えた。
なにかどうなってるか分からないけど・・・とにかく助かった

「ゼフォンさんは一緒じゃないっスか?」

「そういえば、姿見えていないね」

そうだ・・・そういえば、時間掛かり過ぎない?

「あれ・・・私が出た時はもう準備してるはずだけど・・・」

「なんか用事でもあったのかな?」

「それは聞いてないけど・・・」

おかしいな・・・ゼフォンは普段時間にうるさいのに。まさか二度寝でもした?

「私・・・見てくる、つぶつぶたちは朝食を食べた?」

「食べたっス」「食べました」

「そうか、じゃ、一緒に行きましょう」

ゼフォンは・・・二度寝したところ見たことないけど・・・
たぶん、久々の旅に疲れてたかな?ラテーヌ高原のあの夜寝なかったっぽいし。

ゼフォンのモグハウス前に来て、軽くノックする。

「どなたさまですか〜?」

中からモーグリの声が聞こえてくる。

「レヤです、ゼフォンはまだ起きていないの?」

「クポ?」

カチャ

扉が開いて、モーグリは不思議そうな顔付きで目の前にふわふわ浮かんでいる。

「ご主人様はレヤ様が出た後すぐ出掛けたけど・・」

「え?」

「あれ?会ってなかったクポ?」

「それはいつのこと?」

「えっと・・・レヤ様が出た後、10分後ぐらいと思うけどクポ」

「ゼフォンはなんか言ってなかったの?出た時」

「いえ、預かってたメッセージを読んだら、急いで出たクポ」

「メッセージ?なにそれ?」

モーグリはふわわ〜っとテーブル上に置いた小さいな紙切れを持ってくる。

「これです」

モーグリから紙切れを受けて、上に書いている文字を読む。

『おおつぶとこつぶの身柄は預かった。救いたければ朝9時にサンドリア東門外に顔を出せ!』

って・・・つぶつぶたちは私の側に居るじゃん!!まさか、ワナ?
・・・9時って、もうすぐじゃない。
つぶつぶたちがメッセージの内容を横から覗く。

「あれ?オイラたちの身柄って?」

「こつぶたち・・・誘拐されてた?」

「内容から見ると、誘拐されたじゃなく、誘拐されているっス」

「じゃ、ここにいるこつぶたち・・・誰?」

となぜかお互い見ながら首を傾げるつぶつぶ。

「モーグリさん、このメッセージは誰からもらったの?」

「分からないクポ、いつのまに扉の前に置いてたの」

「そうか・・・ありがとう」

私は振り向いて走り出す

「レ、レヤさん?どうしました?」

こつぶさんの声が後ろから聞こえてくる。

「ゼフォンを探して来る」

「お、オイラたちも行く」

「こつぶも」

東門といえば・・・全サンドリアに唯一東ロンフォールに繋ぐあの門のはず。
朝出勤の人波を追い抜き、幸い東門はモグハウスからそんなに距離はない。
東ロンフォール森林に足を踏んだら、遠くない前にゼフォンは一人でぼん、と立ってることを気付いた。

「ゼ・・・」

声を掛けようとした途端・・・

「覚悟っ!!!!」

朝の穏やかな空気を一変する叫び声。

「『ホーリー』!!」

呪文の詠唱と同時に、ゼフォンの周りに眩しい光の輪が構成した。

「くっ」

ゼフォンは全力で地面を蹴り、後ろに飛ぶ。
一人のタルタルの女の子がいきなり木の上から飛び降り、ゼフォンの頭に向けて手持ちのハンマーを振り下ろす。

カキィンーーー

ゼフォンは素早く片手剣を抜き、その一撃を跳ね返す。

ずさささーー

ゼフォンは地面に滑る。

タルタル女の子はフンっと鼻で笑い、タンっと着陸する。

「片手剣・・・甘く見られたものだわ・・・」

ゼフォンは片手剣を構える。

「・・・・どうだろ、これで十分と思うが」

タルタル女の子は目を細め、ハンマーと盾を構える。

「・・・余裕だね」

「・・・余裕さ」

タン!っとタルタルの女の子は地面を蹴り、一直線にゼフォンに飛ぶ。
一瞬でゼフォンとの距離をせまり、ハンマーでなぎ払う。

キィンーー

ゼフォンは剣に防げる。

「てぃやあああああ」

ゼフォンが攻撃を受け流したのも構わず、女の子は暴風のようにハンマーを振り続ける。
朝の森に剣とハンマーの剣戟の音が辺りに響く。
鳥たちは音に驚き、バタバタと一斉に空に飛び上がる。
女の子はハンマーと盾を装備している、装備の様子から見るとたぶん魔道士のに、なぜか接近戦でゼフォンに挑む。
・・・信じられないのは魔道士なのに、その攻撃の鋭さはたぶん・・・腕の立つ前衛でも敵わないものになっている。

ゼフォンは・・・不慣れの武器を使っている!
そうだ、彼の武器は片手剣なんかじゃない・・・助けないと
私は魔法で援護しようと、足を前に踏んだら。

「え・・・・」

ゼフォンは戦闘中ちらっと私を見て、少し首を横に振った。

『手を出すな。』っと

仕方なく、私はその場で手を握りつめて勝負を見届けるしかない。

キィィン!カン!キィィィン!

金属と金属の音が森に木霊する。
ゼフォンは女の子の攻撃を確実に剣で払い、真に受けずに流し続いている。
その余裕がないか、ゼフォンはずっと守りに固め、一切反撃の様子はない。

「これはこれは・・・意外だな」

「なんですって?」

バカにされたと思ったか、女の子はむっと不機嫌な顔になる。

「ならこれはどうかしら!」

隙でも見たか。女の子はいきなり二人の距離をさらに迫り、体ごとに盾でゼフォンを突っ込んだ。

「なっ」

ゼフォンには不意打ちか、辛うじて防げたが。衝撃で姿勢が崩し、致命的な隙が出来た。

「もらった!」

タルタルの子のハンマーに魔力を注ぎ込み。

「『へキサストライク』!!」

地面を蹴り、ゼフォンに向けて飛びながら、ハンマーの嵐を駆ける。

ふと

「フン・・・」

ゼフォンの口元が緩めた。

女の子の攻撃はゼフォンに当たる・・・
はずだったが、ハンマーが当たった途端、ゼフォンの姿はまるで水のように波紋が出て、消える。

「甘い!」

残影で相手の目を惑わせたゼフォンはその時間差で一歩下がり、姿勢を無理やりに直す。

キィン!カン!キィンーーーー

「ちっ・・・空蝉の術か」

残りの5撃が駆ける、ゼフォンは力一杯で剣を振り、女の子の攻撃を真正面から弾き返す。
ゼフォンの剣が女の子のハンマーと衝撃するたびに、女の子の体もピクっと震える。
へキサストライク全撃を凌ぎ、ゼフォンはその瞬間を逃すに女の子に大きく踏み込む。

「『ボーパルブレード』!」

奔る閃光。
距離は近い、相手は絶対避けられない!
が、相手も慌てずに凛とした視線でゼフォンの剣の流れを見る。
ハンマーで受け流し、盾で防ぐ。一瞬ゼフォンの攻撃を完全に防げそうに見えるが・・・

キィィィィィン!キィィィィン!カーーーーン!!

ゼフォンの攻撃は重い、女の子は衝撃で構えが崩れ、最後の一撃を防ぐには間に合えない。
勝負あった。私から見ても分かる、その剣が振り下ろせば、その女の子に防ぐ手段がない。

剣が振り下ろす。

っと思ったが、ゼフォンの剣はタルタルの体に触れる直前に止まった。
ゼフォンは無言のまま目の前のタルタルを見下ろす、タルタルも黙ったままゼフォンを見つめる。

ふと。

「「ぷっ」」

「「あははははははーー」」

二人は大笑い始めた。

「ゼフちゃん、相変わらず強いね」

「マリエルも接近戦強くなったな」

二人はそれぞれの武器を収める。

「でも、やっぱりまだゼフちゃんに敵わないみたい」

「そりゃ・・・魔法なしの場合でしょう」

「ふふふ・・・ゼフちゃんよく分かるね」

「こっちも慣れない武器というハンデあるんだが・・・」

ゼフォンは意地の悪い微笑みを見せる。

「うぅ・・・」

二人はゆっくり私たちに向って歩いてくる。

「ゼフォン・・・この人は?」

ゼフォンの知り合い・・・なの?

「ああ、レヤは知らなかったっけ。彼女はマリエル、小さい頃からの友人だ」

マリエルさんはにっこりと微笑んで、自己紹介する。

「マリエルです、よろしく〜」

「レ、レヤと申します、よろしくお願いします」

私は慌ててペコっとお辞儀した。

「マリエルン、おはよう〜」「マリエルンおはようっス」

「おはよう〜おおつぶちゃん、こつぶちゃん」

「マリエルン〜ゼフォンさんと知り合いなんだ」

「そうだよ」

「じゃ、なんでいきなり喧嘩なんかしてたの?」

「あはは・・・長い間会ってないから、私の腕を見せようかな〜と思って」

マリエルさんは視線を逸らして、頬を掻く。

「よく言う・・・いきなり襲って来るし。俺がお前の筆跡が覚えていなければ、不意打ちされたんだぞ」

「ふん〜だ、声もなしにいきなり引退なんか言うから。当然の報いだ」

「・・・・・・・・・・・・」

マリエルさんの言葉にゼフォンは難しい顔をして、黙り込んだ。

「・・・・まあ、こうやって戻ってきたんだから、許してあげる」

マリエルさんはゼフォンの顔見たら、なんかバツが悪そうな表情になる。

「すまない・・・心配をかけたな」

「っ!!心配なんかしてなかったよ!」

マリエルはぷいっと顔を背ける

「ありゃ・・・してなかったんだ」

「そ、そうだよ、全然、まったく」

ゼフォンはマリエルの反応を見て、ニヤっと笑う。

「はいはい、そういうことにしてやるよ」

「あ〜〜〜それって、どういう意味?」

マリエルさんが噛み付きそうな勢いでゼフォンを睨む。
二人はまるで子供のように言い合いし続ける。

「まあ、落ち着け」

もう十分と思ったか、ゼフォンはマリエルさんをなだめ始めた。

「ふーーーーんだ」

「1つ質問があるだが」

ゼフォンの表情が少し真剣になる。

「え?」

「どうして俺が復帰したのを知っている?」

「あ〜それか」

「俺は誰にも伝わっていないはずだが」

「それはね・・・ある人からゼフちゃんの名前を聞いたの」

「ある人?」

「そうだよ〜」

マリエルさんは嬉しそうにゼフォンの袖の裾を掴み

「んじゃ、早く行こう、つぶつぶたちも案内しに来たんでしょう?」

「あ、はい」「は、はいっス」

っといきなりゼフォンを引っ張って歩き始めた。
つぶつぶたちと私もその後に付いていく。

前に歩いているマリエルさんを見る。
ゼフォンと小さい頃からの友人って言ってるけど・・・
二人は一体どんな関係でしょうか?

冒険者としてのゼフォン・・・私はほとんど知らない・・・
彼は何も話してくれない、家族も、友人も、過去も。

ゼフォンとマリエルさんは私の数メートル前に喋りながら歩いている。
話題の内容はゼフォンが引退したこの三年間ばかり・・・
なぜか胸がキューっと締め付けて、息も苦しい。
二人を見ないように目を逸らしたら・・・さらに胸が苦しくなった・・・
視線が曇りになって、いつのまに涙が貯まってきた。

「レヤ・・・大丈夫?」

「え?」

ふと、ゼフォンは私の顔を覗き込もうと隣に来てる。

「お前、顔色悪いけど・・・大丈夫?」

気付かないように涙を拭き。

「は、はい。大丈夫です」

ゼフォンは手を私の頭に置き、優しく撫でる。

「なら良いけど・・・無理するなよ」

「・・・うん、無理はしない」

「よし、良い子だ」

ゼフォンは微笑んで顔を前方に向く。
私は彼の横顔を見つめて、ドクンドクンと私の胸の鼓動を感じる。
彼の優しさ・・・凄く暖かい。
私は思わず口元を緩めて、幸せそうな微笑みを見せる。
ふと、前方から視線を感じた。
マリエルさんはなんか意味ありそうな笑顔で肩を越して私を見ている。

さっき私の表情、見られたかな?
ぽっ と赤くなった顔を隠すよう俯く。

マリエルさんは凄く意地の悪い微笑みが浮かび、私とゼフォンをちらちらと見る。

少し歩いたら、私たちは大きいな屋敷の前に来た。

「到着、ここだわ」

マリエルさんは玄関の扉にノックする。
扉は少し開いて、メイドみたいな人が出てきた。

「これはマリエル様、今日はどんなご用件ですか?」

「客人を持ってきた、通させて頂戴」

マリエルさんはメイドさんを見て、なんか不愉快な表情になった。

「で、ですが、ご主人様は今日面会お断りって・・・」

メイドさんは私たちをちらっと見て、なんか難しい顔になっている。

「ほぉ・・・この私が通せって言ってるのに、通させてくれないの?」

ビリビリ、とマリエルさんの周りに怒りの炎を感じる。

「い、いいえ!今すぐご主人様にお知らせてきます」

メイドさんは逃げるように屋敷内に消える。

「マリエル、ここは?」

ゼフォンは屋敷の外見を観察しながら尋ねる。

「まあ、すぐ分かるよ」

扉がまた開き、今度はなぜかメイドさんではなく支配人みたいな人が出てきた。

「皆様、中へどうぞお上がりください」

私たちは屋敷に入り、一つ大きいな居間まで案内されました。

「ここで少々お待ちください」

そして支配人さんは扉の向こうに消える。

「マリエル・・・ここは一体?」

ゼフォンは彼の隣に座っているマリエルに尋ねる。
この屋敷自身と屋敷内の飾り・・・どう見ても貴族のものだ。

「ふふふ〜すぐ分かるよん〜」

マリエルさんの言葉が終わり、ふと扉の向こうから足音を聞こえた。
扉が開かれ、さっきの支配人さんに続いて一人の男が中に入ってきた。

「長旅ご苦労、ゼフォン殿、レヤ殿。私は当主のエンペラーである」

入ってきたのはエンペラーさん・・・っぽい人。
でも、五官は確かにエンペラーさんっぽいけど・・・喋り方、雰囲気が全然違う。

「・・・・・・・・・・・」

私とゼフォンが二人揃ってぽかーーーんと固まってる。
って、エンペラーさん???って、なんで凄く真面目な顔になっている・・・似合わないぃ!

「我はこの人たちと少々話がある、少し席を外せ」

「はい、畏まりましたエンペラー様」

そして支配人さんが扉に消えた途端。

「ふぅ・・・・」

エンペラーさんの肩からいきなり力が抜いた。

「ったく、俺を探すなら、メッセージ出せばいいのに。わざわざここまで来ることはないだろ?」

エンペラーさんは私たちに向けて愚痴を言い出した。
・・・いつものエンペラーさんに戻ってる。

「へぇ・・・私がここに尋ねてきたらなにが都合でも悪いか?エンちゃん」

マリエルさんが目を細める。

「い、いえ〜マリエル、そんなことない、大歓迎するぞ!いつでも」

「・・・・マリエル」

ゼフォンがこめかみをさすりながらエンペラーさんを見る。
さっきエンペラーの真面目な様子のダメージはまだ少し残ってるみたい。

「お前、エンペラーと知り合いだったのか」

「まあね〜♪」

「ってことは、さっき言ってたあの人は・・・」

「そう、このエンちゃんのこと」

エンペラーさんも不思議そうな顔になって、ゼフォンとマリエルさん二人のやり取りを見る。

「あれ?マリエルとゼフォンって、知り合いだったの?」

「そうだよん〜エンちゃんと出会う前からず〜〜〜〜っと昔からの付き合いだよん〜」

「えええ?本当?」

エンペラーさんが珍しく動揺する。

「さあな、長い付き合いは確かだ・・・」

ゼフォンも何事もないよう返事する

「なにせ、幼馴染だし」

「そうそう、ずっと小さい頃からよく3人で・・・」

ふと、マリエルさんは固まった。

「・・・・・・・・・・・」

マリエルさんはなぜか急に黙って、ゼフォンも黙り込んだ。
エンペラーさんは二人の表情を気付き、そしてなにか思い出したように難しい顔になった。
私とつぶつぶたちは訳が分からず、ただ気まずい空気を感じた。

しーーーん

居間に渡る沈黙、マリエルさんはさっきと違って、凄くバツの悪そうな表情でゼフォンを見つめる。

「え、えっとエンペラーさんはなんでさっき変な喋り方してたの?」

なんとなくさっきあった疑問を投げ込む、この空気をなんとかしないと。

「あ、ああ〜それは・・・」

「エンちゃんは王位継承者だからっス」

「そうですよ、エンちゃんは将来王様になっちゃう人です」

「え?」「なに!?」

私とゼフォンは信じられない顔でエンペラーさんを見る。

「へへん、そうだ、この俺はこのサンドリア王国の次期国王候補だw」

「・・・・サンドリア王国も終わりだな」

と、ゼフォンはため息をして、頭を横に振る。

「なんだと!?」

「しかし・・・なんでお前のようなヒュームが王位継承権なんか持ってるんだ?」

「ま、まあ・・・成り行きって感じかな・・・」

「はあ?」

エンペラーさんは難しい顔にして、そっぽに向く。

「ちょっと・・・王家に関わるものだから、ここじゃ流石に言い難い。」

「そっか、無理に聞いて悪かった」

「いや・・・気にすんな」

「エンペラーさん〜」

手を上げる。

「まだ質問全部答えてない〜なぜさっきエンペラーさんらしくないの変な喋り方してるの?」

「え?だから俺は王位継承者の一人だから・・・」

ふとマリエルさんが割り込んで

「人格不合格でアウトなんてされたくないから、頑張って猫被ってるの」

「うぐ・・・・」

「「なるほど」」

私とゼフォンが同時に納得、頷く。
エンペラーさんは捨てられた子犬のように、涙目でマリエルを見る。

「マリエル〜酷い〜」

「あら、事実ですわ」

「ぅぅぅぅぅ」

凹むエンペラーさん

「ま、まあ・・・エンペラーの個性は面白いじゃない」

一応・・・フォローしよう

「ぉぉ、レヤちゃん〜やっぱり貴方だけは・・・」

とエンペラーさんは私に向いて手を開き・・・

ピキリッ

一瞬空気が凍った錯覚がした・・・
エンペラーさんは手を開いたままのポースで固まって、汗がぽたぽたっと洪水のように溢れてきた。

寒気の元のマリエルさんは極上の笑顔でエンペラーを見ている。

「こほん・・・ゼフォン、よく来たな。決心はついたってことか?」

エンペラーさんは咳をして、話題を変わる。

「あ、ああ・・・俺にも参加させてもらおう」

「ああ・・・期待するよ」

「お前の仕事ぶりと違って、ちゃんと役に立つさ」

ふと、ゼフォンはなにか思い出したように鞄を漁り始まった。

「あ、そうそう、エンペラー」

「ん?なんだ?」

「はい、これ。忘れもん」

ポイっと小さいなノート冊をエンペラーに向けて投げる。

「忘れもん?」

エンペラーさんはノート冊を取った途端急に固まった。

「ああ、俺の家のソファに落ちてたんだ、お前が最後に来た時落としたじゃない」

「あ、ああ。すまない、礼を言うよ」

エンペラーさんは冷や汗しながら、少しずつ扉に向けて歩き出す

「大事にしてたんでしょう?なにせ、お前のバスでの1ヶ月は全部そこにあるし」

「うぅ・・・お、俺・・・丁度用事があるんでさ、先に・・・」

「エ・ン・ちゃん?」

ギグッーーーー

エンペラーさんの体が跳ねる。

「それは・・・私が考えているものじゃないよね・・・」

ゴゴゴォォォ〜〜〜

玄関で見たものの何倍の圧力をこもった怒りの炎がマリエルさんの周りに溢れてくる。

「あ、あの・・・マリエルちゃん?こ、これは・・・」

原因のあのノート冊ってなんでしょう?

「ねぇ、ゼフォンその冊ってなにを書いてたの?」

「ああー、あれはエンペラーがバストゥークでナンパ・・・」

「ぶっ殺す!!!!!」

いきなりマリエルさんが叫び、フル武装してエンペラーさんに向けて飛ぶ!

「ぎゃあああああああーーーーーー」

エンペラーさんは素早く扉を開けて、全速で逃げ出した。

「待てぇぇぇーーーーーーーー」

マリエルさんの音も扉の向こうに消えてゆく。

なんなんだ?私たちは居間にぽかーんと残された。



(後書き)
ぽちぽちと脳内設定なんとかなったキャラを登場させる・・・
やっぱり一番の問題は皆さんの喋り方かな・・・
もし!明らかな間違いが出たら、修正するから、教えてください_(._.)_

元々今日でFF復活できると思ったのに・・・丁度トラブルでまた延期・・・
一応日曜で復活出来る(かも)と思うが、なんか期待しない方がいいかもしれませんw

最後に・・・キャラの性格はこのサイトみんなの会話とかからのイメージで作ってるけど、
もし間違ったら・・・もう遅い!書き始まったら変わるつもりないさ(´−`)b
Kotsubu > ゼフォンさんのお好きにd( ̄▽ ̄) わかってる限りならこつぶんとこに書いておくですよ。見てみてくさい。 (07/02 16:48)
Xephon > こつぶんとこの参考して、少し修正入れた。ありがとうございました。 (07/02 19:51)
まゆか > 修正・・・ 誤字ツッコミの嵐になりそうだからあえてスルー(>_<) (07/02 20:04)
Kotsubu > そうそういい忘れ!!るしえるんにはそんな歯の浮くようなセリフはまるで似合わないですっ!!(ぇ? (07/02 21:17)
るしえる > えーっと 気になる誤字は丁度ってやつですね たぶん”ちょっと”何だと思うけど置換されてる?? (07/02 21:47)
Luciel > もっと気になるのは まゆかさんと こつぶつぶのコメントが並んでるのは何故!!?? (07/02 21:48)
るしえる > 読み物としてはかなりイイですね☆ コメントする度に長いから下に下りてくるの大変w (07/02 21:50)
Luciel > あれー? こつぶつぶとまゆかさんのコメントか並んでない?? 何故?何故?不思議だわ?? (07/02 21:52)
Xephon > まゆかさんとこつぶさんのコメント一度並んだのはこっちのミス・・・一度修正についで突っ込もうと思ったが、すぐ後悔して、自分の書いたコメントを消した・・・んで、どうやらその時丁度次のラインまで弄ったみたい・・・ (07/02 21:53)
るしえる > ヴァナでのオイラの実際のチャームポイント?はミスラダイスキー、魔法剣命、Lv上げでもサポ忍上等、家具凝り性、バリスタ命そして今は蟹アーマーナイスアーマー!!ぐらいですかねぇ〜 (07/02 21:56)
Xephon > 今キャラ関係について悩んでいる・・・ルシエルさんとカッツェナージェさんは恋人か、夫婦か、どっちにするか悩んでいる。 (07/02 21:56)
Luciel > 同時書き込み?まるでチャットだわw というわけで一個前に書いた俺の一文が消えている模様 一文とは 一人称の話です 昔はオイラが多かったですが最近はバリスタ三昧で闘争本能全壊なので俺って言うことが多いですって内容でした ぺこり (07/02 21:58)
Xephon > ふむふむ・・・両手魔法剣+蟹アーマー・・・面白いキャラになりそう(にやり (07/02 21:58)
るしえる > ヴァナでの実際の関係は挨拶程度しかしたことないんですよコレがw (07/02 21:59)
Xephon > うそ!?wマジで? (07/02 22:02)
Luciel > きっとこつぶつぶのお話で皆洗脳されているに違いない!!w (07/02 22:05)
Xephon > っていうか、ルシエルさんはバリスタで数回会ったことあるけど、カッツェナージェさんは数回しか会ってなかったしな・・・みんなさんの関係は全部お話からだし、まあ、面白そうだしw (07/02 22:07)
Xephon > 考えてみれば、どれも「数回」限定・・・同じじゃん(汗 (07/02 22:09)
るしえる > あれ?そうですか、会っちゃてますか?醜態をさらしてそうでお恥ずかしい(* ̄∇ ̄*)エヘヘ  恋人のほうが他のミスラに目移りしても多少は平気そうだからよさげですかねw (07/02 22:13)
Xephon > バリスタで会ったって言っても、半年前ぐらいかもな・・w俺今引退状態だし (07/02 22:16)
まゆか > 今更ながら 誤字ツッコミの一例 "ヘカサストライク"って・・・ "ヘキサストライク"だねw そしてこのWSは6連撃のはずが文中では8連撃になってる? (07/03 02:14)
Mariel > 私でてるし、やっぱカップリングはえんちゃんなのねw 8連撃ヘキサは私オリジナルVerって事にしちゃえw(ぉ (07/03 08:55)
Xephon > オリジナルにしちゃおうかな・・・(汗、長い間やってないから間違っちゃった・・・・ (07/03 11:52)
Xephon > 誤字修正・・・そういえば8連撃のは夢想阿修羅拳だったな・・・WSの音しか覚えてなかったから、間違った・・・一応マリエルのオリジナル戦法は他に考えてたから・・・オリジナルWSなくなっても落ち込まないようw (07/03 12:03)

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