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Xephon さんの日記。(5件表示)

06/22 19:27(open)06/22 19:47(12)
プロローグ:

ラテーヌ高原、水と風のエレメンタルの影響を受け、地平線まで緑に染めてた大地。
この夜に珍しく、風と水のエレメンタル両方活性化し、かつてない大嵐になってた。月光は雲に閉じられた大地を照らせず、
ラテーヌ高原は足元も見えない暗闇の大地になってる。
そんな大嵐の中、一つの影が駆けている。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

その影は人、正しく言えば冒険者、そんなに有名ではないが、サンドリア王国に信頼され、飛空艇パスも貰ってる。

「くっ・・・あれは・・何なんだ・・ハァ、ハァーーーー」

彼はあれからどれぐらい走ったのか、足が痺れ、濡れた体はもう体温感じれない、まだ動けるのも奇跡と思えるぐらいな状態。
だが、彼は止まらない・・・いや、止まってはならない。

「ハァ、ハァ・・・ホラ石まで行けば・・・人居るかも・・・」

彼は必死だ、逃げてるから。 だが、何からか彼自身も分からない。
彼はソロが好まないような人だ、仲間と一緒にワイワイしながら冒険するのが好み。
それでも彼は今一人になってる、望んで一人で居るではない、ただ彼の仲間たちはもう居ないだけだ。

「くそ・・・ラテーヌ高原にあんなに強いモンスターが居るなんて、聞いてないぞ・・・」

彼以外のパーティメンバーは全滅、だが、モンスターの正体すら分からない。この大嵐のせいで、ラテーヌ高原に光は存在しない、
耳から聞こえるのはザーーと体中に降りてきた雨の音しかない。
彼の仲間たちはみんな倒れ、だが彼らが戦ってたモンスターの正体は見えなかった。この天気のせいで、彼は敵の姿見えなかった。
戦闘中に聞こえてきたのは仲間一人一人の悲鳴、敵を見える距離に入った仲間はなにか言える前に倒された。
気付いたら、パーティメンバーは彼以外全員倒れていた。

「ちくしょう・・・・ホラ石はどこだ・・・・」

彼は走り続ける、追いつかれたら終わりだっと自分に警告し続ける。彼は走ってる、止まらず走ってる、だが、
正しい方角に向かってるかどうかは分からない、でも止まることは出来ない、なぜなら彼は分かる、彼の仲間たちを倒した「敵」は
そう離れてない後方に居る、とうやってこんな何も見えない状態で彼を追跡してるかは分からない、でも間違いなくそこに居る。

この「敵」に出くわす数十分前に通ったホラ石、なにも見えない夜の中、唯一耐えられるのは記憶のみ。
彼は自分の記憶を沿ってホラ石があるはずの方角に向って全力で走ってる。

「は・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

もう無理・・・彼は自分の足が鋼のように重く感じる、体も休みを求めて悲鳴を上げてる。
だが彼は走り続ける、速度を落とさずに駆けつけている。彼は分かる、彼の後ろにあの『敵』はまだ居る。
こんな何も見えない夜でどんな方法使って追跡しているかは分からないが、確実にそこに居る。

ふと、暗闇の中に少し違うものが浮かんできた。

「ん・・・あれは・・・光?ホラ石のクリスタルか!」

見えた!ホラ石の周りにあるゲートクリスタルの澄んだ青い光、雨のせいで距離が分からないが、だが方角はあってる、このまま走れば
助かるかもしれない!彼は光に向けて駆け始めた、体力はもうない、だがホラ石周囲はよく冒険者たちが集まるから、それは彼の
最後の希望だ。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・もう少しで――――」

もう少し・・・もう少し・・・ホラ石についたら助かる!こんな大雨の夜にホラ石に居るは相当な物好きだけと分かり、それでも最後の
希望に賭けようとする。

突然・・・彼は聞いた、なにか空気を切り裂ける音。

「な・・・ぐあ゛ッ」

足に違和感を感じて、急に力が入れなくなり、そのまま地面に転んだ。

「くっ・・・これは・・・矢?いや、クロスボウボルト・・・ってことは・・あれは獣人・・ゴブリンだったのか!?」

遠距離攻撃出来るほどの知恵を持っているのは野生のモンスターではない、だから攻撃してきたのは獣人。クロスボウのような精細
な道具を使えるのは獣人の中にゴブリンだけだ。

「ハァ・・・ハァ・・なんで・・・ラテーヌにこんなに強いゴブリンが・・」

聞いてない、いや、聞いたことない。これほどのゴブリンはどこにも居なかったはず、たぶんイフリートの釜のような過酷な環境に
でも見付からない、なぜラテーヌ高原に居る?

彼は立ち上がろうとしてみた、だが足に力が入らない、何度立ってもすぐに座り込んでしまう。クロスボウボルトの傷から痛みはない、
走りすぎたか、冷たい雨のせいか、もうなんの感覚も残っていない。顔を上げるとホラ石のゲートクリスタルのぼんやりな光以外に、
他に別の色な光も混じっている。

あ・・・誰かそこで魔法使ってるな・・・やっぱり物好きは居るね

ザーーーーーー(かさっ)

彼の後ろから雨の音以外に小さいな音がした、気配は感じていないが、彼には分かる。
彼の仲間たちを倒したものは今彼の後ろに居ると。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・ここまでか」

なぜこんなことに?冒険者始まった以来なかった絶望感がじわじわと押してくる。
仲間たちと一緒にサンドリア王国からダボイ周辺で起こった事件の調査ミッションを受け、帰りにこの嵐と出くわした。
サンドリアまでの距離はそう遠くないから、朝食は城で食べたいと思って強行軍したら、この「敵」に襲われた。

「お前はいったい・・・何なんだ・・・」

答えを求めていない、人の言葉が分かる獣人はそんなに多くない。それに、わざわざこれから殺す相手の質問を答える獣人は
居るはずがない。

だが、予想外だった・・・答えはくれないのは予想通りだが。この影の背長はゴブリンより高い。この暗闇の中じゃはっきり見えないが、
形はなんとなく見える、そして、これはゴブリンの形ではない・・・この形はまるで・・・

「ま・・・まさか・・・・・」

その瞬間に、胸に異物感を感じた。

ザーーーーーーー

雨の音しか聞こえない、たが彼の胸に冷たい金属の感触がする。
幸いかどうかは分からないが痛みはない。体はもう大雨のせいでほとんど感覚残っていない。
自分の胸に刺さってるものを見ると、それは1本の両手剣だ。

プシュッ

「がは・・・」

影は剣を彼の体から抜いた同時に、胸から赤い液体が噴き出した。
冷たい・・・凄く冷たい。残りわずかな体温も共に噴き出して行くみたいに。

『寒いな・・・ウルガランの方が暖かいぐらいだ・・・』

そして彼の体はバタンと影の足元に倒れこんだ。

「・・・・・・・・・・・・・」

影は彼の体に、正確に言えば彼の腰にある鞄に向けて手を開いた。
大嵐の中じゃなくても聞き取れないようになんか呟き、次の瞬間に男の体は地面から湧き出した火炎に飲み込まれた。
ごぉぉぉーーと炎は激しく踊り、大嵐の雨でも炎に近づいた途端に蒸発した。
炎は数十秒舞い続き、やがて消えた。周りはまた暗闇に戻り、その影の姿もいつのまに消えてた。
男の体は黒コケに、彼の持った鞄は跡もなく燃やされた。



(後書き)
実は暇潰しで第1章まで書いちゃった・・・
第一章にこのサイトの話内よく登場するある人も出る!
しかもここのみんなが良く知ってる人だぞ

誰が出るか当ってみて(´−`)b
Kotsubu > よく出てくると言えば、やっぱりえんちゃんかまりえるんですかねぇ?d( ̄▽ ̄) (06/23 09:18)
Kotsubu > 好きにたくさん書いてたも〜♪ (06/24 14:37)
るしえる > う〜ん、つぶズじゃない?みんながよく知るといえば、このHPの主しかいるまいて!!!!  (06/24 17:09)
Ootsubu > そっとこつぶの部屋のもーぐりも・・・と言ってみるっス。 (06/24 17:30)

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