盛り上がる祭りを、少し離れた所で見ている2つの影があった。 ハルトマンと猫さんである。
「盛り上がっておるのぅ・・・。」
「そうですね、頑張って資材を用意した甲斐がありました。」
「うむ、そうじゃな。」
ハルトマンは視線を感じて横を向くと、猫さんが見ていた。
「? 何じゃ?」
「感謝、してますよ。」
「何を言っておる、お前の為じゃなくて子供達のためじゃわい。」
「そうですね、でも言っておきたかったんですよ。」
気恥ずかしくなったのか、ハルトマンは視線から逃れるようにそっぽを向く。
「ふ、ふん!また来年も手伝ってやるわい。」
「頼りにしてますよ、『爺の手も借りたい』くらいに忙しいですからね。」
「!?」
何だかんだ言いながら、良いコンビの2人であった。
誰もいない屋上で、下の喧騒を見つめる男がいた。
「人込みは嫌いな俺には、憂鬱なイベントだな・・・。」
ため息混じりに呟く。 次の瞬間、屋上のドアが開き、彼の孤独な時間が終わった。
「先輩!たこ焼きと焼きそば、ウィンダスティー買って来ました!」
「11分、か、1分オーバーだな、デュオ。」
やってきたのは、個人的に指導しているデュオであった。
「す、すみません!」
「まぁ、いいさ、早速食べよう。」
「はい!」
2人でたこ焼きと焼きそばを食べてる中、デュオが尋ねた。
「先輩、下にはいかないんですか?」
「あぁ、人込みが好きじゃないんだ、お前も食べ終わったら遊びに行っていいよ。」
「いえ、先輩と一緒にいます!」
「好きにすればいいさ・・・。」
ウィンダスティーを飲みながら、屋上でくつろぐ2人であった。
<後書き風味> 短いながらも、ちっとずつ書いてますw
でわでわ。 Kotsubu > いやいや、短くても読めるのが楽しみなのでよいのでース( ̄▽ ̄)ノ (10/19 08:14)
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