つぶsと愉快な仲間たち Member ListProfile : Mariel
Menu: Home / Manual / Memberlist Top / BBS
Login : name pass
Message : to 'Mariel'

詳細なプロフィールを確認する

Diary Index
Mariel さんの日記。(5件表示)

02/02 23:22(open)02/03 01:00(38)
ラテーヌ高原にたどり着いた2人。
辺りを見回したマリエルが「ある物」に気づいた。

「姉さん、あれ・・・。」

「何よ?」

貂蝉はマリエルが指す方を見る。
そこには、何かを埋めた後があり、石が載せられていた。

「お墓のようね。」

「そうだね。私、手を合わせてくる・・・。」

「見かけた以上は仕方ないわね・・・。」

2人はお墓の前に立つと、目を閉じて、手を合わせた。


そこから少し離れたところに、つぶつぶ達が現れた。

「じっちゃん、誰かいるッスよ?」

「ふむ・・・。」
(あえて、墓石には何も書かんでおいたから、知り合いって事はないじゃろうな。)

「あそこがそうなら、とりあえず行ってみようぜ。」

エンペラーの言葉に、皆は頷いて墓へと近づく。


「誰か来たわ、姉さん。」

「・・・そうね。」

2人は足音のする方へと振り返る。

「失礼、お知り合いのお墓ですか?」

「そうですじゃ、この子らの親が眠っておるんですじゃ。」

マリエルの問いに、ハルトマンはつぶつぶを見ながら答えた。
2人がつぶつぶを見た瞬間、表情がわずかに変わる。

「(姉さん、男女のタルタル・・・。)」

「(可能性はあるわね・・・。)」

お互いにしかわからない会話を交わしつつ、つぶつぶを見つめる。
そして、ハルトマンは続けた。

「お2人は旅の途中ですかの?」

「え、ええ、私はマリエル、こっちは姉の貂蝉です。」

貂蝉とマリエルは一行に頭を下げる。
そして、貂蝉が口を開く。

「人を探している、これがまた難儀な事でね・・・。」

「サンドリアなら大抵の事はわかるが、何て人なんだ?」

エンペラーが一歩前に出て言った、が、貂蝉は睨みつけながら答えた。

「ありがたいけど、こっちが名乗ったのだから名乗り返すのが礼儀じゃないかしら?」

「っと、すまない、俺の名はエンペラー。で、こっちから・・・。」

順々に紹介し、名を呼ばれた者は会釈をした。

「素直なのね、貴方・・・。」

「これで、相手がガルカなら剣の錆にでもしてるかもしれないなw」

ぽんっと腰に下げている剣を叩きながら笑って答える。
貂蝉はその剣を見る。

(グラットンソード・・・ナイトなのね。)

「で、何て人なんだい?」

「ええ、名前はわからないんです・・・。」

申し訳なさそうにマリエルが答えた。

「それじゃ、探しようがないのでは?」

猫さんの言う通りだと、一行は頷く。

「クライアントが言うには、『タルタルの男女』らしくて、『天使』の力を持ってるだとか。」


『天使』

その言葉が出た瞬間、ハルトマンとエンペラーの表情がこわばった。
そして、それを2人は見逃さない。

「つぶつぶちゃん達が『タルタルの男女』ッスけど・・・。」

しーびーの発言にあわせるように、貂蝉の口が開く。

「そこの2人が良い反応をしてくれたわ、その子達かもね。」

「・・・目的は何ですじゃ?」

隠すつもりもないのだろう、ハルトマンが尋ねた。

「知らないわ。『大いなる目標』とやらに必要だそうよ。」

「『大いなる目標』?」

エンペラーが尋ねるが、「さぁ?」と首を竦められてしまった。

「そこで、手荒な事はしたくありません。
 皆様が良ければ、クライアントの所まで来ていただきたいのですが・・・。」

頭を下げながら、マリエルが提案する。

「しかし・・・。」

一行にも目的があるのだが、事を構えたくはないと思った。


「いいですよ(っすよ)。」


意外にもつぶつぶが了承の返事をしてきた。

「つ、つぶら・・・。」

「大丈夫ですよ、じぃちゃん。」

「そっす。」

その根拠はいったいどこから来るのかわからないが、ハルトマンは妙に納得してしまった。

「わかりましたじゃ、連れてってもらえますかの?」

「ありがとうございます、ご案内させてもらいますね。」

マリエルは微笑むと、貂蝉に声をかける。

「行きましょう、姉さん。」

しかし、貂蝉の口から出た答えは予想と違っていた。

「少し残ってくわ。」

「え?」

マリエルを無視して、エンペラーを見つめる。

「良かったら、手合わせ願えないかしら?」

「手合わせ?」

「ええ、貴方が勝ったら私を好きにしていいわ。」

『!!』

あっさりと物凄い事を言うのだから、周りは驚きを隠せない。

「それとも、タルタルじゃダメなのかしら?」

「いや、俺の愛は女性全てに平等さ!w」

『!!』

負けずに物凄い答えを返す男に、さらに周りは驚いた。

「じゃ、決まりね。マリエルは皆を連れて先に戻ってて頂戴。」

「もう、勝手なんだから・・・、皆さん行きましょう。」

「ハルじぃ!」

マリエルについて行く一行、エンペラーはハルトマンに声をかける。

「任せたぜ・・・。」

「心得ましたじゃ、殿も負けてはなりませんぞ!」

「おう!」

一行が見えなくなってから、2人は構えた。

「手加減はいらないわ、楽しませて頂戴。」

「ここでも、この後でも、満足させてやるぜw」

「楽しみね・・・。」

こうして、2人の立ち合いが始まった。



歩きながら、不意にしーびーが呟いた。

「そう言えば、貂蝉さんが勝ったらどうするんスかね?」

「さぁ?
 ただ、姉さんがあの手の事して、何かを貰ったって話は聞かないんですよ。」

あまり興味がないのか、抑揚のない声でマリエルが答えた。

「それって、負けた事がないって事です?」

「そうっすよね、えんちゃん負けちゃうのかもっす・・・。」

つぶつぶの心配する声に、一行は不安感を覚えた。

「大丈夫ですよ、命を奪うことは絶対にありませんから。」

(殿・・・。)

ハルトマンは、2人が立ち合ってる方向を見ながら、無事を祈った。



(強いな・・・。)

攻めているのは自分なのだが、エンペラーはそう思った。
主導権も握っている。
しかし、決定打を与える事は出来ていない。

「殺すつもりでやってくれていいのよ?」

「しかし・・・。」

「下手な遠慮は、貴方の命を奪いかねないわよ・・・。」

「なっ!」

先ほどよりも声のトーンが低くなる。
そして、剣を握り直すと同時に攻めに転じてきた。

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「くうっ!」

キィン、キィン!
と、金属のぶつかる音が辺りに響く。

「槍で受けきれるなんて、凄いわね!」

「お褒めいただいたついでに、これでも受けてもらおうか!!」

エンペラーは槍を握り直す、そして・・・

「食らえ!ペンタスラスト!!」

目にも止まらぬ連続突きを繰り出す!
熟練した者が使える槍技を使える所を見ると、彼の腕前の高さがわかる。
しかし・・・

「何!?」

貂蝉は剣と盾を巧みに使い、連続突きを受け流してしまった。

「槍じゃ無理よ、得意な片手剣で来なさいな。」

「ちっ・・・。」

悔しそうに舌打ちしながら、グラットンソードを抜き、大き目のシールドを装備する。

「行くぜ!」

使い慣れてるのだろう、槍の時とは比べ物にならない鋭さを持った攻撃を繰り出す。

「良いわね、楽しくなってきた!」

負けじと鋭い攻撃を繰り出す。
何度も剣で剣を叩く状況が続く中、鍔迫り合いになった。

キキキキキキ・・・・!

金属の擦れる音が響く。
種族・体格の差もあり、エンペラーがどんどん押していく。

「むぅ!」

悔しそうに唸りながら、貂蝉は間合いを離す。

「鍔迫り合いは嫌ね・・・。」

「ま、体格差はいかんともしがたいからなw」

「・・・言ってなさいな!」

悔しかったのか、むっとした表情のまま攻撃をしかける。

「このっ!」

「させるかぁ!!」

貂蝉の攻撃に合わせ、エンペラーは盾を使った。

『シールドバッシュ』

そう呼ばれるナイトの技。
盾で強打され、貂蝉の攻撃が止まったその時を見逃さない。

「行くぜ、ボーパルブレードだ!」

片手剣の4回攻撃のWSを繰り出した途端、貂蝉は笑った。

「同じ技を繰り出したらどうなるのかしら!」

まったく同じボーパルブレードを繰り出した!
計8つの剣筋が浮かび・・・

「くぁぁぁ!!」

男の悲鳴が響いた。

「ふふ、残念だったわね・・・。」

「ま、まだまだ!」

立ち上がり、構えなおすエンペラー。
貂蝉はそれを見て、嬉しそうに微笑む。

「ふふ、良い根性してるのね。」

「まぁねw」
(さっきは先に出したから、次こそは!)

軽口を叩きながらも、一部の隙も見せない。

「でも、無理はいけないと思うから・・・楽にしてあげるよ!」

そう言って、貂蝉はボーパルブレードを繰り出す。

「これならっ!」

さっきとは逆。
今度はエンペラーが後から繰り出す!
しかし・・・!

「な、なんで・・・だ・・・。」

4回全て入れられ、エンペラーはその場に倒れた。

「楽しかったわよ、って聞こえてないわね・・・。」

鞄からハンカチを取り出し、エンペラーの血と汗を拭き始めた。

(目を覚ますまで、特別よ・・・。)

彼の頭は、彼女の膝の上に置かれていたのであった。




>後書きのようだけど、実は戯言<

まった障害らしくて繋がらないそうです。
最近はこういうのが多い気がしますが、どうでしょうかね?

閑話休題

戦闘シーンが上手く書けないですねぇ。
何て言うか、もっと迫力のあるように書きたかったのですが・・・。
力量不足ですねぇ、次回はもちっと頑張りたいです。

でわわ♪
Kotsubu > えんちゃんと貂蝉ちゃんの今後が気になりますね( ̄▽ ̄)b(そっちかよっ!? (02/03 08:07)
白黒 > つおい!!かく良い!!!(>ω<) (02/03 10:28)
Xephon > 片手剣専門のナイトは剣技で負けるなんて…ちょーさん強すぎ(;´−`) (02/04 06:26)
Emperor > 初めて出合ったときから「貂蝉」は強かった・・・赤なのに・・・ボーパルうちまくってTOT 『鬼ですよ』w 怒られるから 今日はこのへんでw (02/04 13:42)
Emperor > 貂蝉の強さをスカウターで調べたところ スカウターが 『壊れました』w     ちなみに 『マリエル』の強さは 『計り知れないほど強い』でしたw (02/04 13:45)
Kotsubu > 仮タイトルの変更「てんしのたからもの」でどうだ!?・・・・・まぁ こつぶの趣味のタイトルだな。 (02/05 00:43)
Ootsubu > 貂蝉て言うジョブなんすよ、だから問題はないってことっスね。 (02/09 11:29)
Kotsubu > Σ( ̄ロ ̄lll)!?なんじゃそりゃ! (02/09 12:03)

名前

Script by senobeya.com
FF11 Member Registration System Version 0.67
Icon by FFXIであそぼうかな
Copyright (C) 2002- SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.