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Profile : Mariel
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Mariel さんの日記。(5件表示)
06/03/26 09:34
(open)
06/03/26 10:41(1143337286)
「長かったな・・・。」
「思ってたよりも早かったですじゃよ、王。」
俺は玉座に座り、新宰相のハルトマンが傍らに立っていた。
トリオン・ピエージェ両王子とは戦うことになった。
ピエージェとはバリスタ、トリオンとは1対1。
バリスタではこちらの集めたメンバーが獅子奮迅の働きをしてくれた。
相手は神殿騎士団の騎士達だったが、ルシエル指揮の下では相手にならなかった。
トリオンとの対決は言うまでもなかった。
日々を命がけで戦ってた俺と、城の中の稽古の剣じゃ鋭さが違う。
実戦と模擬戦は違うと言うのを見せ付ける結果でもあった。
「く、くそ・・・。」
「チェックメイト、俺の勝ちですね。」
剣をトリオンの喉元に突きつけて言った。
「救国の英雄には勝てない、か、降参だ。」
片膝をついて降参したので、剣を納めた。
「俺達をどうするつもりだ?」
「要職についてもらいます、王立・神殿両騎士団の総大将って所でしょうかね。」
「今と変わらないではないか。」
「えぇ、それでいいんですよ。」
「わかった、お前の、いや、王の決定に従おう。」
こうして、両王子は総大将の肩書きで城にいる。
デスティン王は引退し、城でのんびりと余生を過ごす事になった。
ハルヴァー宰相も引退することになった。
「エンペラー、後を頼むぞ。
ハルトマン、よく補佐してやってくれ。」
『ははっ!』
デスティンは満足そうに頷くと、王冠をかぶせ、玉座を譲ったのだった。
「皆はどうしてる?」
「猫スケは不穏分子の探索に当たってますじゃ。
つぶつぶはウィンダスで料理と裁縫の勉強に。
ルシエルと白黒殿、ゼフォン殿とレヤ殿は旅に出られた様ですな。
CB殿とデュオ殿はワシの家におりますじゃ。」
「そうか・・・。」
大半のメンバーが出て行ったのが、少し寂しく感じた。
「つぶつぶは勉強が終わったら戻って来ますじゃよ。
CB殿とデュオ殿をどうするかは、明日にでも来て頂いて話合いましょうかのぅ。」
「あぁ、そうだな。」
つぶつぶが戻ってきたら、衣装とご飯に広がりが持てるな。と思った。
「2人には、ぜひここにいてもらいたいと思うのだが・・・。」
翌日、2人を呼び寄せた。
デュオには新たな軍を、CBには魔道士軍を指揮してもらおうと思っていた。
「指揮とかってより、装備品作ったりとかする方が向いてるッス。」
「軍を指揮するより、個人で動かせてもらったほうが・・・。」
あっさり拒否され、ちょっと凹む。
「では、デュオ殿には王のガードを、CB殿には工房を与える事でいかかでしょう?」
ハルトマンの提案に、俺は頷いた。
「それでいいか?」
2人が頷いたので、新たな貴族としてその役に任命した。
その他の事も順調に決まり、新たな国が動き始めた。
「長かったな・・・。」
「思ってたよりも早かったですじゃよ、王。」
俺は玉座に座り、新宰相のハルトマンが傍らに立っていた。
城の中が静まる深夜、ドアが開いた。
『!?』
俺とハルトマンが腰の剣に手をかける。
入ってきたのは真っ黒なチュニックに身を包んだタルタル。
「何者じゃ!」
「・・・・・・・。」
「答えぬならば、切り伏せるぞ!」
ハルトマンの声に動じずに、こちらを見ているタルタル。
目深にフードをかぶっていたので、顔が見えない。
「マリエルさん、か?」
確証は無かった。
不意にその名が、俺の口から出てきたのだ。
「この度は王位継承おめでとうございます。
弟も大変お世話になったようで、神子様も動向を気にしておられました。」
フードを上げると、そこには金と赤のポニーテールのタルタル・マリエルがいた。
不敵な笑みを浮かべ、優雅に頭を下げた。
「神子?星の神子が我が国の動向をとは?」
俺の知り合いと見たのか、ハルトマンの口調が丁寧に戻った。
「言葉の通りです。
王に勧誘された事から、内乱の動きありと報告したのですから。」
「・・・・・・・。」
「して、マリエル殿は、この夜更けに祝いの言葉を述べに来たのですかな?」
「えぇ、亡き者にする気などありませんよ。」
彼女がニヤリと笑った。
俺とハルトマンは悪寒が走り、腰の剣に手をかける。
「!」
急にマリエルが後ろに飛んだ。
彼女が立っていた位置に矢が刺さっている。
「覗き見とは無粋じゃないかしら?」
その声に、上から1つの影が降りてきた。
「猫スケ!」
「すまないね、爺。不覚を取って、侵入されてしまった。」
カッツェナージェは、言うや否や弓を引き絞る。
狙いはマリエルの額に向けていた。
「貴女は何をしたいのだ?」
「祝辞を述べに来た、と言ったでしょう・・・ふふふ。」
笑いながら、彼女はその場から消えた。デジョンだ。
「猫さん、彼女には気をつけてくれ。」
「わかりました。
それと、侵入されてもうしわけありませんでした。」
「気にしないでくれ、俺は休む。」
『ははっ!』
ハルトマンとカッツェナージェに見送られ、俺は部屋に戻った。
「彼女は敵だとすると、ウィンダスの意思なのか・・・。」
祝辞を述べたと言っていたが、ニヤリと笑った瞬間に殺気を感じた。
「やれやれ、少しはのんびりしたんだけどな・・・。」
そのまま、俺は眠りについた。
歴史書は語る。
『異種族の王がサンドリアを統治した時代あり。
その王、歯を光らせ笑う事から[光歯王]と呼ばれん。
笑いの絶えぬ国作りをと奮闘し、彼の死ぬまで平和であった。
しかし、王は子を生さなかった為、王位継承で乱れる事になる。
王の唯一の汚点であった事をここに記さん。』
<あとがき>
ごめんなさい。
いきなり最終回です。
続きの話を上手くかけなかったので最終回を持ってきました。
元々、あからさまなハッピーエンドにする気は無かったこのお話です。
しばらくは単発が短編でちまちま駄文を書こうと思います。
ではでは(ノД`)ノシ
まゆか > まぁ 陛下らしいオチでいいんでないかいo(^-^)o (06/03/26 12:34)
Kotsubu >
おもろかったでー!
最後のまりえるんがめっちゃ気になるですけどおもろかったどー!ヾ(≧▽≦)ノ
(06/03/26 19:33)
Shirokuro > さすがはゴールド☆☆☆バリスター( ̄m ̄) (06/03/26 22:57)
Mariel >
ほんとは最後に書いた所から@3話ほど書いてから、これが出る予定だったり…orz
マリエルの登場した経緯なんかも、そこで出るはずだったのですが[ごめんなさい]_(._.)_
(06/03/27 09:43)
Hartmann >
宰相日記:本日陛下はバタリアバザーを視察(宰相目撃)。
下々の生活を垣間見て「うはww高いwww買えないww」との声明を発表
されたとかされなかったとか(´・ω・`)
(06/03/27 16:22)
Kotsubu > ダマスク売ってるのに金ないですかっ!!( ̄□ ̄; (06/03/27 21:05)
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