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Profile : Mariel
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Mariel さんの日記。(5件表示)
06/26 08:23
(open)
06/26 09:41(109)
注・ここのでのハル爺の孫はつぶつぶだけです。
・猫さんはるしえるんと結婚してません。
・実在の人物ですが、性格や言動が違う場合もあります。
「ふわぁぁぁ〜・・・。」
午前7時。
ハルトマンはベッドから体を起こすと、机に置いてある写真に挨拶をする。
「おはよう。」
そこに写っているのは、彼の亡き妻。
亡くなって、一人身となった今でも愛しているからだろう、挨拶は欠かさない。
挨拶を終えたハルトマンは、部屋を出て洗面所へと向かった。
眠気を完全に飛ばすには、洗顔が一番だからだ。
洗面所のドアを開ける。
「「え?」」
自分と孫しか住んでいないはずの家で、2つの声。
声の主は裸で、今まさに下着を身に着けようとしているところだった。
逆立つ尻尾、少し濃い目の陰毛、小ぶりながら形の綺麗な胸が目に入る。
そして・・・
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
裸のミスラの叫び声が、辺り一面に響いた。
「す、す、す、すまん!!!」
慌てて洗面所を出て、ドアを閉める。
叫び声で飛び起きたのか、2人の孫が現れた。
「ど、ど、どうしたですか?じいちゃん。」
「大きな悲鳴が聞こえたっす!」
「わ、ワシにもわからんのじゃよ、こつぶ、おおつぶ。」
ハルトマンはしゃがみこむと、がっくりと頭を下げた。
2人の孫が、頭をぽんぽんと叩いた。
孫の手の感触を慰めに感じてると、洗面所のドアが開いた。
「・・・・・・・。」
部屋衣を身につけたミスラは、3人が知ってる人物だった。
「猫スケ!?」
「「猫さん、おはようです(っす)。」」
「おはようございます、おおつぶさん、こつぶさん。」
猫さんこと、カッツェナージェはハルトマンを無視して挨拶を返した。
「おはよう、覗き魔爺。」
否、ハルトマンが一番嫌がるタイミング&名前で挨拶をしてきた。
何故なら、このタイミングならおおつぶ・こつぶにも、
自分達の挨拶に混じらず聞こえるからだ。
「「覗き魔!?」」
「ち、ち、違うんじゃよ、誤解なんじゃよ!」
「もう、お嫁に行けない・・・。」
ハルトマンには泣き真似とわかるのだが、孫にはわからないらしい。
「猫さん可哀相・・・。」
「じっちゃん、酷いっす。」
カッツェナージェを庇う様な立ち位置につくと、非難の声をあげる。
命の次に大事にしている孫達からの非難に、ハルトマンは思い切り傷ついた。
(ワシが悪者なのか・・・猫スケが不法侵入したと言うのに・・・。)
ハルトマンは少し涙目になりながら、口を開いた。
「ちょ〜っと待てぇい!」
「何さ?覗き魔爺。」
「確かに、見たくもなかったがお前の裸を見てしまった、それは申し訳ない!」
ハルトマンの言葉に青筋を立てるカッツェナージェ。
しかし、それに気づかずに言葉を続ける。
「だがしかぁ〜し!勝手に人の家の風呂に入っておるのはどういう事じゃ?!」
『・・・・・・・・。』
カッツェナージェと孫達が、互いに顔を見回す。
そして、先ほどよりも可哀相な者を見る目の孫と、
信じられない者を見る目のカッツェナージェがハルトマンを見つめた。
「な、なんじゃ・・・?」
「じっちゃん。」
「なんじゃ?こつぶ。」
「猫さんがお風呂に入りに来るって、昨日の夜に言ったですよ?」
「!?」
思わぬ展開に、ハルトマンはたじろいだ。
それも、味方になるはずだった孫からの言葉が、さらに効果的だった。
「わ、ワシ、聞いてないよ?」
「おいらが説明するっす。」
そして、おおつぶが語り始めた・・・。
昨夜
コンコン、とノックの音が聞こえた。
おおつぶ・こつぶが見に行くと、カッツェナージェが何かを持って立っていた。
「こんばんは、おおつぶさん・こつぶさん。」
「「こんばんは(っす)、猫さん。」」
「爺いる?」
「いるですよ、入ってください。」
「はい、お邪魔しますね。」
リビングに3人が入ってくると、そこにはハルトマンが本を読んでいた。
本から目を離し、孫たちに見ると、そこにいるカッツェナージェを見て顔が歪んだ。
「こんな時間に何の用じゃ、猫スケ。」
「ちょっと頼みがあってね、いいかい?」
「お金以外なら、話だけは聞いてやるぞい。」
「金の用立てじゃ、ここには来ないよ。」
「ふん!で、用はなんじゃ?」
カッツケナージェが持っていた何かをテーブルに置いた。
「これから、手伝いで出かけるんだけど、ここの家の鍵を貸してくれないか?」
「出かけるのは勝手じゃが、何で家の鍵がいるんじゃ?」
「私の家の風呂釜が壊れててね、シャワーを使わせて欲しいんだ。
帰りが早朝になりそうだから、起こすのも悪いかと思ってね。」
「ふむ、帰る際に鍵を家の中に戻しておく、と言う算段か?」
「あぁ、知り合いの誼でお願いできないか?
もちろん、ただとは言わない。」
そう言って、テーブルに置いた何かの包みを解いた。
その中身を見た瞬間、ハルトマンの顔が喜び一色になった。
「わかった!貸してやろう。」
「流石は銘酒・首長大王、爺も一発で落ちるか・・・。」
カッツェナージェに鍵を渡し、代わりに酒を受け取る。
これ以上無い笑顔でラベルを見つめるハルトマンに、カッツェナージェの呟きは聞こえない。
「7時くらいには借りに来ると思うから。」
「おぅおぅ、勝手入っていけ。」
ハルトマンはおおつぶ・こつぶにコップとツマミの用意をさせると、酒を飲み始めた。
「くぁぁぁ!これが首長大王か、身に沁みる美味さじゃわい!」
1人盛り上がるハルトマンをそのままに、おおつぶ・こつぶがカッツェナージェを見送る。
「頑張ってきてくっさい、猫さん。」
「気をつけてくださいっす、猫さん。」
「ありがとうございます、それでは行ってきます。」
カッツェナージェは2人に手を振ると、夜の闇に消えていった。
「と、こんな感じっす。」
「ワシ、首長大王飲んだの・・・?」
「これでっす。」
こつぶが空き瓶を持ってきて手渡した。
ラベルには首長大王とかかれており、話が事実である事を感じさせた。
「忘れてたのか、ボケ覗き魔爺。」
「あ、う、あう・・・。」
「その後、じっちゃんは一瓶飲みほして寝てしまったっす。」
「おおつぶちゃんと、必死で運んだですよ。」
「な、なんと!?」
孫にも迷惑をかけていた事を知り、思わず膝をついた。
酒に溺れた事・まったく覚えてなかった事・すっかり酒が抜けていた事、
全てがショックだった。
「す、すまんのぅ、皆・・・。」
「おいらはいいっす。」
「こつぶも気にしてないです。」
「おおつぶ、こつぶ・・・。」
涙目で見つめるハルトマンを、2人はぽんぽんと叩いた。
その光景を、1番の被害者のカッツェナージェは黙って見ていた。
「猫スケ、ほんとにすまんかった。」
「爺。」
「何じゃ?」
「しばらくの間、慰謝料として色々付き合ってもらうよ。」
「あ、あぁ、わかったわぃ。」
こうして、一応の決着を迎えた。
おおつぶが腕を揮い、4人で朝食を取った後、カッツェナージェは家路についた。
後日・・・。
「サイドワインダー!」
カッツェナージェの放った矢が、敵にめり込むように刺さる。
その強烈な一撃に、敵のターゲットが移る。
「カッツェナージェさんをかばいますじゃ!」
ハルトマンが前に立って、必死に庇う。
普段なら敵対心の上昇を考えながら行動するカッツェナージェだが、今日は違った。
(くぅ、好き放題しおってからに・・・!)
しかし、強く言えない。
弱みを握られているからだ、一緒にいるおおつぶ・こつぶも黙ってフォローしていた。
普段と違う展開に、一緒に行動しているCbsfが口を開いた。
「ハルじぃ、今日は猫さんに注意しないッスか?w」
「い、いや、たまにはいいかのぅ、と。」
「そうなんです、たまには忙しくさせないとボケちゃいますからね。」
「なるほど、俺も暴れちゃうッスねww」
「は、はは、お手柔らかにのぅ・・・。」
(猫スケーーー!!)
なんて事があったとか、なかったとか・・・。
<後書き>
ハルじぃ酒宴、じゃない、主演の「ハルトマンの受難」完成w
LSでのやり取りを参考にしてみました(´∀`)b
Kotsubu > やばいくらい面白いです。笑ってたらまずい場所にいるのに笑っちゃうですっ!!ヾ(≧▽≦)ノ (06/26 15:23)
Hartmann > うう、なんか酒弱いくせに調子に乗っていい酒呑んで失敗するのなんかそのままじゃ…orz (06/26 20:33)
Mariel > ぬぁ、リアルハル爺はこんな感じなのねw 楽しんでいただけた(?)ようでなにより♪ (06/27 18:30)
Shirokuro > いいお酒飲んで飲まれて飲み込まれて経験ありまっす(〃m〃) でも2日ほど地獄でした・・・ (06/27 21:22)
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