つぶsと愉快な仲間たち Member ListProfile : Aminah
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Aminah さんの日記。(5件表示)

07/31 11:45(open)07/31 11:46(9)
バステゥーク共和国の辺境、農家夫婦が住む小さな小屋で夫が頭を抱えて悩んでいた。
妻が慰めるが、子供を四人も持つこの家族にはろくに飯も出せない状況に陥っていた。
枯れ果てた荒野になりつつグスタベルグで作物の育つ範囲は限られ、夫の土地ももはや
何も育たなくなってきた。
「あなた‥」
「子供たちには酷だが‥やるしかない。このままでは私たち全員飢え死ぬぞ。」
「でも‥そこを何とか‥」
「私は農夫だ‥作物を育てる以外何が出来るのだ。」
「分かりました‥」
妻は泣きながら自分の娘を暖かく身を包み、町の入り口付近へそっと眠ってる子を置く‥

「ん‥?あれは?」
通りかかったガルカの冒険者は一瞬目を疑ったが近づいて確認した。
「なんと、ヒュームの子供ではないか。こんなところになぜ‥」
ガルカは子供を抱え上げ、紙切れに気づく。それをそっと取り出し、読み上げた。
「『この子をよろしく』か‥ワシも何をしたらいいのか‥サンドリアへ急がなければいけないのに。」
ガルカはしばらく悩んだが、その子供を抱えたままグスタベルグへ旅たった。

場所はサンドリア、旅を終えたガルカは小さな一軒家の前で立ち止まり、戸をドンドンと叩いた。
「はいはい、どちらさまでございましょう?」
「おう、ニネットか。ワシだ、スチールホーク。」
「あら、スチールホークさんお久しぶりでございます。夫は奥にいますのでお上がりくださいませ。」
「あなた、スチールホークさんがお見えですわよ。」
「ん、わかった、すぐ行く。」
中年のエルヴァーン男性が奥の部屋から歩み寄り、お辞儀をした。
「久しぶりですね、スチールホーク。」
「元気で何よりだぞ、マッシミリアーノ。」
「サンドリアまで何用ですか?」
「実はこいつのことなんだがな‥」
スチールホークはそっとケープを開くと腕に抱えていた女の子が泣き出す。
「な‥ヒュームの子供?なぜおまえがこの子を?」
「捨て子だ。こいつを拾ってきたのはいいが、ワシにはとても育てられないだ。」
「あらあら‥かわいそうに‥」
ニネットが女の子を抱き上げ、なだめようと席を外して外へ出る。しばらく経つと子供の泣き声が止まり
スチールホークとマッシミリアーノは会話を続ける。
「それでお願いだがこいつをワシのかわりに育ててくれないか?」
「しかし‥ヒュムの子を私たちが?ヒュムの家族で育ったほうがよいのでは?」
「バステゥークに連れ戻すわけにもいかんがな。この子の両親が捨てた理由はわからんが、バスには
いかんほうがいいだろ。」
マッシミリアーノは眉を顰めしばらく考え込んだ。
「君は昔から厄介ごとを持ち込むのが得意だったな。よろしい、私たちがこの子を保護しましょう。
ただし、親が迎えに来るまでだ。」
「おお、ありがたいぞ、マッシミリアーノ。」
「なに、昔の借りを返しただけだ。」
「では、ワシはここで失礼するそ。」
スチールホークは席から立ち上がり、敬礼を交わしてからエルヴァーン夫婦の家を後にした。

なんとなくSSを書きたい気分に。
自キャラの過去を映写しています。続きはそのうち気が向いたら書きますので‥
Kotsubu > 続きが気になるですね。( ̄▽ ̄) 一つ突っ込みをば・・・バストゥークでいいと思うですよ、読んでそのままで。 (07/31 20:32)
Mariel > 自キャラの過去、って事は 娘=アミナさん なんでしょか? 続き待ってます♪ (08/01 06:26)
Shirokuro > ガルに拾われてエルに育てられて・・・強い子になりそうだ(゚ロ゚;; (08/01 11:08)

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