つぶsと愉快な仲間たち Member ListProfile : Mariel
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Mariel さんの日記。(5件表示)

10/17 07:21(open)10/17 08:19(115)
俺はデュオ。
今はウィンダス行きの飛空挺に乗っている。
事の発端は、先に貰ったLSでの会話だった・・・。

『お姉さんは参加してくれそうかな?』

『一応、聞いてみてくれないか?』

と言ったのはエンペラーさん。
彼らの目的を聴いた上で貰ったLS、エンペラーさんは王位継承権を持つらしい。
姉の参戦は戦力の増加に繋がると思うけど・・・

「気まぐれだし、怖いんだよなぁ・・・。」

呟きの後、飛空挺が到着のアナウンスが聞こえた。



「今日も頑張りますかねぇ。」

私は釣りエプロンにフィッシャ装備に身を包み、ウィンダス港から西サルタバルタへ。
街の入り口から近くの海岸が、最近の釣り場。
金策にもなるし、スキルも上がる予定なんだけど、スキルはなかなか上がらない。
ライバルがいない海岸で、早速私は糸を垂らした。



「留守?」

俺が姉のモグハウスを訪ねると、モーグリから留守だと知らされた。
聞けば、フィッシャ装備だったと言う。

「ご主人様なら、たぶん西サルタバルタだと思うクポ。」

「サンキュ!」

俺は『とんずら』を発動させると、一気に西サルタへと向かった。
正直、気が向かないから早く終わらせたいからだ。



小僧の気配がする。
糸を垂らしながら、次第に濃くなる気配を感じていた。

「珍しいわねぇ、わざわざ会いに来るなんて。」

自然に笑みが浮かんでしまう自分がいた。
小僧、弟が好きなのだ。



「姉さん!」

周りには誰もおらず、姉が一人で釣りをしていた。

「わざわざ会いに来て、何の用?」

糸を垂らしてる最中なのか、こちらに向く事無く返事が帰ってきた。
声の調子からすると、機嫌は良さそうだ。
隣まで近づくと、そこに腰掛けた。

「うん、ウォー装備が似合ってるわね、とんがり帽子が減点かな。」

「ベレー持ってきてるよ。」

「じゃ、そっちかぶってなさいよ。」

俺はベレーにかぶり直す。
姉は視線だけ向けて、軽く肯いた。

「で、何の用事?」

「実は・・・」

俺はここに来た理由を話した。
最近入ったLSの事、その目的、入った理由などなど・・・
姉は釣りをしたままだが、黙って聞いていた。

「・・・で、どうかな?」

「断るわ。」

あっさりだった。

「え?」

「断ると言った。
 そもそも国を盗るだなんて、まともじゃない。」

口調も変わった。
機嫌が悪くなった証拠であり、俺にとっては畏怖の象徴。
自然に汗が噴出し、体が震えてきた。

「で、でも、お、お、王室の血、血を引いてるら、ら、らしい、です。」

「それだけでしょ?
 今のドラギーユ家に不満を持ってるのはわかった。
 国元にいるエルヴァーンの傲慢な態度は腹立たしいのも同意する。」

「だ、だったら・・・。」

「冒険者のエルヴァーンには良い人がたくさんいる。
 そもそも、ドラギーユ家の治世を倒した後、混乱が起きる。
 あの種族が異種族の王に従うとは思えない。」

「あ、あう・・・。」

「あんたは好きにすればいい。」

取り付く島も無い。
体全体から拒否のオーラを出しているのだ。
これ以上しつこく食い下がるのは、過去の経験から危険だとわかっていた。
なので、そこから立ち上がる。

「帰るの?」

「う、うん。」

「ご飯くらい食べていきなさい、せっかくだし作ってあげるわ。」

釣竿をしまい、クリスタルで合成を始めた。
その時の顔からは、先ほどまでの不機嫌さは無くなっていた。

「デュオ。」

「何?」

「失敗したら、その先にあるのは死、覚悟は出来てるの?」

「わかってるよ。けど、俺は手伝ってみたい。」

「そう。」

姉からクァールサンドとパインジュースを受け取ると、二人で座って食事をした。
久々だったので、これだけでもここに来た甲斐を感じた。



「そのエンペラーって人に伝えなさい。」

「え?」

「今後の貴方次第、それによっては手伝ってあげても良いわ、とね。」

「わかった!」

嬉しそうに帰るデュオの背中を見て、思わず顔が綻んだ。
そして、己の甘さも感じていた。

「あの子にそんな道を選ばせるとはねぇ・・・。」

自分の知ってる弟のイメージでは考えられなかった。
成長を嬉しく思いながらも、その道の険しさを思うと悲しくもなる。
だが、それでも止めるつもりは無い。

「精一杯やりなさい、それしか言えないわ。」

かかった獲物の手応えを感じながら、既に姿の見えない弟にエールを送った。



「断られたが、可能性はあるってわけか。」

俺はデュオ君の報告に、そう答えた。

「はい、あとはエンペラーさん次第です。」

「責任重大ですな、えんちゃん。」

こつぶに言われなくても、重大なのは当の昔からわかっている。
あれから成長していると思っただけに、まだ足りないと言われた様だった。

「一度出向いてみるか・・・。」

「会いに行くッスか?」

しびっちが少し驚いたように言った。

「あぁ、今度会いに行ってみようと思う。」

「行く日を決めたら教えてください、案内します。」

「頼むよ。」

デュオ君にそう答えると、俺は目の前の敵に集中した。
今はモンクの修行中なのだ。

「俺は止まるわけには行かないんだ・・・。」







<あとがきモドキ>

はい、鬼姉・まりえるさん登場。
名前出してないけど、デュオの姉だから、正体バレバレw

えんちゃんとまりえるさんが初遭遇!
えんちゃんは説得できるのか?
まりえるさんの反応は?

次回、「エンペラー、ウィンダスに立つ!」(仮題)

サンドリアに新たなる風を吹かせ、エンペラー!

・・・次回予告っぽいけど、ノリで書いたので内容は変わるかもですw
Kotsubu > 続きがめっちゃ気になる展開ですよぉヽ(;´Д`)ノ (10/17 10:43)

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