つぶsと愉快な仲間たち Member ListProfile : Mariel
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Mariel さんの日記。(5件表示)

03/12 01:52(open)03/14 22:51(46)
孫達が遊ぶ姿を見ているのが、一番の楽しみなんじゃ・・・。


ハルトマンは、リビングで騒いでる孫達を笑顔で見ていた。

「あ〜!おおつぶちゃん、それはこつぶのですよ!」

「さっさと食べないから、いらないと思ったっすよ。」(もぐもぐ)

「むかちゅく〜!こつぶは食べるのが遅いだけです!」

「まぁまぁ、こつぶちゃんのはまた作ってあげるッスよ。」

おやつの時間、いつも繰り広げられてる光景だ。

「何しんみりしてるのさ、爺。」

「何じゃ、何か用かの?猫スケ。」

「あぁ、ちょっと旅に出るからさ、知らせとこうと思って。」

「そうか、まぁ死なない程度に頑張ってくるんじゃな・・・。」

「ありがとさん♪」

猫さんは手を振ると、そのまま出かけていってしまった。

(マリエル殿に続いて、猫スケも旅立ってしまったか・・・。)

窓から空を見る・・・。
雲ひとつない青い空を見ながら、ハルトマンは3ヶ月前の事を思い出し始めた・・・・・。



一行がロ・メーヴの神々の間にたどり着くと、牧師と貂蝉が待っていた。

「待ちかねたよ!さぁ、天使を渡してもらおうか?」

「断る!ワシの孫を渡すつもりはない!!」

どこか芝居がかった物言いが気に入らなかったのだろう、ハルトマンが怒声で返す。

「そう言うと思っていたよ、貂蝉!」

「ええ・・・。」

貂蝉は腰に携えた剣を抜く。
そして・・・・・

「がはっ!!」

牧師を背中から刺したのである!
誘い出す、とは聞いていた。
しかし、まさか殺すと思わなかった面々は驚きを隠せない。

「き、貴様・・・。」

「人間風情が天使を使役し、地上の覇権を得ようと言うのが愚の骨頂なのよ!」

「に、人間風情・・・まさか?!」

牧師も気づいた。
後ろに立つタルタルが、実は天使の1人だったと言う事に。

「な、何故、今になって・・・。」

「・・・・・・・。」

貂蝉は黙って剣を抜き、止めを刺した。
物言わぬ骸となった牧師を一瞥した後、一行に視線を移す。

「さぁ・・・、始めましょうか。」

「始めるって、何をだ?!」

「2人の力の封印をするのよ、エンペラー。」

「し、しかし、地上じゃ封印できないのだろう?」

その問いには答えず、つぶらを見つめる。
つぶらもまた見つめ返し、貂蝉に近づいていく。

「・・・わかってるんでしょ?」

「うい・・・。」

「恨まないでほしいっす・・・。」

3人は頷きあうと、背中から天使の翼が現れた。

「く、黒い翼ッスか・・・?」

「私は純天使ではないのよ、詳しい説明はしないけど。」

そして3人は黙って、武器を構えて戦闘態勢に入った。

「全力で来なさい、でなければ死ぬわよ・・・。」

「「(コクン)」」



2対1と言う戦いなのに、互角どころかつぶらが圧倒的に押されていた。

「そんな事では、事は成しえないわよ!」

「くぅ!」

「負けないです!」

圧倒的な経験の差、と言うのがいいのだろうか。
戦力では圧倒的な2人だが、数々の修羅場をくぐったであろう貂蝉の経験がそれを補っている。


「何故、3人が戦うんだ・・・?」

「・・・貂蝉殿は死ぬつもりなんじゃろう。」

「爺!」

「でも、ハルじぃの言う通りかも知れないッス・・・。」

「・・・・・・・。」

5人が見守る中、戦局に変化が現れた。
つぶらの攻撃が当たり始めたのである!

「くっ!」

「行くですよ、おおつぶちゃん!」

「了解っす!」

船上で見せた『光連携』の発動!
マジックバーストも綺麗に決まり、貂蝉は膝をついた。

「かはっ!・・・よ、よくやったわね。」

「うい・・・。」

「・・・・・・・。」

嬉しそうに微笑む貂蝉、泣きそうな顔をするつぶら。
浮かない原因はそう、目の前の同族の命が潰えそうになってるからだ。

「こ、これ、で、同族、殺しが、た、達成された・・・。」

「同族殺し・・・。」

「つ、次に目を覚ました時、貴方達はハルトマンの、ま、孫、ただのこ、子供になるの。」

「姉さーーーーーーーーーーん!!」

「泣かない、で・・・、私のい、妹な、ら、強く、い、生きるの・・・。」

「いやいやいやいや、お願いだから、死なないで!」

「ダ、メよ・・・、あ、あ、あの子達が、ふ、普通の子供に・・・げほっげほっ!」

苦しそうに言葉を発する。
泣き叫ぶマリエル、しかし、回復をする事はしない・・・。
これが彼女の意思での行動だとわかっているからである。

そして・・・・・・・。

「ねえさーーーーーーーーーん!!」



(一週間後に目を覚ましたつぶらは、まったく覚えておらんかった。)

あの場にいた者で、つぶらだけが覚えていない。
しかし、それでいいのである。

「じぃちゃん、一緒におやつにしようですよ♪」

「じっちゃん、食べようっす♪」

「ハルじぃのも作ったッス♪」

「おうおう、今行くぞい・・・。」

(何気ない日常を暮らしていこう、これが貂蝉殿の願いなんじゃろうからな・・・。)

ハルトマンは孫の作ったお菓子を口に入れる。
そして、いつもと同じセリフを言うのだ・・・。

「上手いぞい、お前達♪」

(ワシの宝物じゃ、この天使の様に可愛い孫達は・・・。)

今日もまた、よく晴れたサンドリアの街に爺と孫達の明るい声が響くのであった・・・・・。



・その後の一行・

ハルトマン・・・孫達と楽しく暮らす。
しーびー ・・・ハルトマン・つぶらと仲良く暮らしつつ、合成に励む毎日。
おおつぶ ・・・天使の力は消え、ハルトマンの孫の1人として元気に過ごす。
こつぶ  ・・・おおつぶ同様、力が無くなり楽しい毎日を過ごしているとか。
エンペラー・・・世界中を渡り歩きながら、修行とナンパを繰り返す日々らしいw
猫さん  ・・・世界中を旅し、気が向いたら顔を出している。
マリエル ・・・一行をラテーヌにテレポしてから行方不明中。



・後書きってか反省・

え〜、オチが弱いかも・・・。
展開はしょりすぎたかも・・・。
えっと、駄文を最後まで読んでくれた方々、ほんとにありがとです♪
さらに、レスをつけてくれた方々には感謝感謝でございます♪

次回はもっと気楽なお話を書きたいなぁと思ったり、思わなかったり・・・w
Hartmann > おお〜、大団円じゃな〜(*'-') jが、ちょうさんもまりえるんも孫の一員としてかわいがりたかったのぅ... (03/12 07:42)
Kotsubu > まりえるんと貂蝉ちゃんの関係が知りたかったですのぉん♪その後の一行・・・まりえるん&えんちゃん 無事(?)にハッピーエンドじゃないの?( ̄m ̄〃)ぷぷっ! (03/12 08:27)
Shirokuro > 黒い翼・・・そして最期・・・ちょうせんさん、格好良すぎ! (03/12 20:06)
Mariel > ちょこっと修正風味♪ (03/14 22:51)
Kotsubu > むおΣ( ̄ロ ̄lll) て、訂正しなくてはっ!! (03/14 23:28)
Ootsubu > うむうむ、しっかり働いているっスね、こつぶは。 (03/16 13:50)

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