つぶsと愉快な仲間たち Member ListProfile : Mariel
Menu: Home / Manual / Memberlist Top / BBS
Login : name pass
Message : to 'Mariel'

詳細なプロフィールを確認する

Diary Index
Mariel さんの日記。(5件表示)

01/09 08:13(open)01/09 08:52(32)
*試作*

風が吹きすさぶラテーヌ高原を、1組の夫婦が走っていた。
それぞれが子供を抱き、何かから逃げているようだ。

「おい!大丈夫か!!」

「え、ええ・・・。」

男の方には余裕があるようだが、女はもう限界のようだ。
徐々に、2人の間が離れていく・・・。

ザシュ!

「きゃぁぁぁ!!」

「お前!!」

背中を切りつける音、女の悲鳴が響く。
男が振り返ると、3匹のオークが女のすぐ後ろにいた。

「くっ!」

子供を抱きながら、愛剣を抜く。
オークは女から目を離すと、男に向かって戦闘態勢をとった。

「うおおおおおおお!!!」



「じっちゃん、何か聞こえないッスか?」

「いや、何も聞こえんがの。」

ラテーヌ高原に素材集めに来ていた、エルヴァーンの老人とタルタルの女の子が足を止めた。

「泣き声みたいのが聞こえるッス!」

「なんじゃと?!」

女の子が先を走り、声の主の下へと急ぐ。
そして・・・

「!!」

「なんて事じゃ・・・。」

2人が駆けつけた先には、泣きじゃくる子供と動かなくなった親がいた。

「オークにやられたようじゃな・・・。」

「!! じっちゃん、お父さんにまだ息があるッス!」

「お主、大丈夫かの?」

老人が声をかけると、男が搾り出すように言葉を発した。

「あ・・・、こ、子供達を、た、頼み、ま、す。」

その一言を発して息絶えた。
老人は目を閉じてやり、手を合わせてから荷物をあさり始めた。

「何してるッスか?!」

「ばかもん!この人達の身元がわからねば困るじゃろうが!!」

「そ、そッスね・・・。」

「これはわしがやるから、お前は子供達をあやしてやっておくれ。」

「あい!」

老人は微笑むと、また荷物をあさり始める。

出てきたものはこれらの物だった・・・。

・血で滲んだ為、宛て先のわからぬ手紙
・冒険者登録証
・保存食
・装備一式

「手紙か・・・。」

しげしげと見つめてる中、女の子が声をかけてきた。

「じっちゃん・・・。」

「どうしたんじゃ?」

「この人達、お墓に入れてあげたいッス・・・。」

「じゃな・・・。」

(手紙と子供達に関しては、帰ってからにするかの・・・。)

2人は、子供達の両親の墓を作ると、家へと戻るのであった。


家へと戻った2人。
女の子は子供達を寝かせると、自分もすぐに眠りについた。
老人はそれを見届けると、持ち帰った手紙の封を開ける。

(すまんが、開けさせてもらうぞい・・・。)

「・・・・・・・・・・・・・・。」

手紙を読み終え、封筒に戻し、ふぅと息を吐いた。

「まさか、この歳でこんな事になるとはのぅ・・・。」

(ばぁさんや、まだまだそっちに行けそうにないわい・・・。)

老人は手紙を戸棚にしまうと、眠りにつくのであった・・・。


*誰が誰だかわかってしまうかも。
 ってわけで、あくまで試作です・・・。*
Kotsubu > じっちゃんはじぃちゃんで、「ッス」ってゆってるのはしびきちですね?さて・・・子供達ってゆーのは誰でしょうねぇ、楽しみですねぇ。 (01/09 10:12)
Shirokuro > 密かにじーさま大活躍の予感? (01/09 23:03)
Chosen > 子供達はつぶつぶだったり、まぁセリフも無ければ名前も出てないけどw (01/09 23:33)
Hartmann > 爪慶涎楔楔(゚-゚) (01/15 06:55)

名前

Script by senobeya.com
FF11 Member Registration System Version 0.67
Icon by FFXIであそぼうかな
Copyright (C) 2002- SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.